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建設業の総務・経理に携わって、数十年… ”脱どんぶり勘定”を目指す経営者様の補佐役として事業で邁進中。日々の出来事や思いを綴ります。
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業績が芳しくない事でご紹介頂いて訪問させて頂いた会社のお話です。

A社は専門工事業で年商3億円位の会社です。

内容は、事務所で社長をお待ちしている時に、事務員さん同士の愚痴話しを私が小耳にはさんだ内容です。(客がいる時は事務所の会話も注意して欲しい所ですが)

社長が経費の削減を言いだして、具体的に事務員さんに指示をされたようです。

来客用のコーヒーを廃止、コピーカウントの枚数管理等等細かく指示を出されたようです。

事務員さんの話では

何処かのセミナーの影響で急に社長が経費の事を言い出した。

一体いくらの経費が削減出来て、全体の利益が増えるのかしら。

でも社長の車、替えたばかりだよね。車を替える事の会社の経費は幾らかしら。

経費の節減より先に値引きを減らす努力をした方が良いのに。

倉庫のごみ処理、先月産廃業者に幾ら払ったのかしら、もっとごみを分別して分ければ節減出来る

そんな会話が事務員さん同士でなされていました。

社員さんも社長には言わないけど、良く見ている訳です。

まだ会社の組織としての形が出来ていない会社です。

事務員さんに言いたい事も有りましたが、今回はさすがに初対面で我慢しました。

次の機会に社長に話そうと思っています。

社長が決める事は大事ですが

経費節減と決めずに、儲けを増やす為の観点で社員さんにも考えさせては如何ですか?自分の出した意見には、自分も努力して守ろうとするはずです。

又値良く売る事が商売の基本です。建設業では原価の管理をしっかりやって粗利益を増やす!
此処に努力の要点を絞る事が大事です。

永い間建設業で仕事をさせて頂いている経験から申し上げる事です。間違いない!



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年商9億円の土木工事の会社さんの話です。

3月決算で業績好調な会社です。

決算対策で税金を少なくする話が社長から出ました。

過去には決算賞与の支給もあったようです。

私が3月末に支給明細を社員さんに渡し、未払いで決算後1ヶ月以内に(つまり4月末迄に支給)すれば今期の経費となり、夏の賞与はやや控えめに支給する旨話しておけば通算して社員さんとしては多く支給され、会社としても今期の決算の費用になり、モチベーションも上がり良いと思いお話したのですが、

以前に支給した時も翌年支給が無くなった時に今年は?と社員が言ったり。前に海外に慰安旅行を実施した時も、社員からお礼の言葉も無くがっかりした。貰えるのが当たり前と思われたくない。

社長はそんな話をされていました。

では貰えるのは当たり前で無いように、会社の目標経常利益を決めて、それを上回ったら、超えた分の○%を支給するようなルールをご検討されては?(但し業績の悪い時のルールも検討が必要ですが)

それが出来る体制に現在は見える化出来ています。

そうする事で社員さんの数字や利益に対する意識が他人事から自分の事になり、会社の業績にも興味を持ち、自分の担当する工事の予算や原価に対する意識も変わるのでは?

社長の言葉を逆手に取ったような提案でしたが、前向きに会社全体の数値計画が検討されるようです。

これが作成され運用されれば、

税金の支払額と資金繰りには関心が高いが、粗利益や固定費経常利益、自己資本等に余り興味の無い社長様の経営能力が高くなると思い提案しました。
お客様の新築リフォーム業の安全大会の企画運営をお手伝いさせて頂きました。

安全の講演を頂いた中で職長の仕事について改めて再認識させて頂きました。

でも多くの職長さんが自分の職責について本当の意味が理解されているか?と言うと疑問を持たざるをえないと思う。

多くの中小建設業では安全については出来ていない事が多くあります。

安全に対するコストは誰が負担するの?

見積項目には諸経費としかありません。

コストばかりではありません。大手の下請仕事が多い会社では指示をされて、提出書類等を整備して行く中で理解されて安全に対しての意識が醸成されていく会社もあります。

でも小規模の建設会社で元請として工事等を請負い施工する場合は自分の会社が大手の実施しているような安全書類の整備が必要になります。

しかし・・・・・・・・

その事すら知らない会社が多く見られます。

重大事故が起きなければ、スルーされていく訳ですが、いざ重大事故が起きた時は!

経営の危機にもなる事をなるべく多くの社長に分って頂く事も私の仕事です。

この会社のように、安全協力会を設立するお手伝いや安全大会を開催するお手伝いをさせて頂く意義ある仕事に

今後は“脱!どんぶり勘定”のお手伝いと共に取組んで行きたいと思っています。

お客様の専門工事業、年商6億円の会社さんのお話です。

この会社では毎月現場監督さんや事務方の担当者、社長さんを交えて工事部門毎の目標や進捗状況の確認や元請毎の完成工事高や粗利益高の資料や大型工事の予実管理等の会議が行われています。

社長曰く毎月決算する事で、成績結果が励みになり、社員の売上や利益に対する意識が高まり、原価の管理を横展開で利用される事で、毎期黒字を継続され良い結果が生まれています。

先月の会議終了後、入社3年位の30代の社員さんが私の所に挨拶に見えました。

「来月一杯で退職する事になりました。永い間お世話になりました』そんな話でした。

理由を聞くと、親が事業を経営しておりその事業を継ぐ為に退職させて頂きます。との事

その時に毎月の会議で数値管理や目標管理の実践をさせて頂き、これからの事業継承に

“めっちゃ参考になりました”そんな感想とお礼を言われました。

この社員さんも3年前は会議の資料を前に分らない事が多くよく質問していました。

毎月毎月の繰り返しで段々理解度が深くなるようです。

継続は力なりと言う事だと思います。

でも退職されるのは残念な気持ちですが、この社員さんのお役に立てた事で少し嬉しい気分でした。
専門工事業のA社(年商10億円)の中途入社社員さんのお話です。

A社は少し荒い職人気質の方が多い会社です。40歳代の中途入社Bさんは業界未経験ですが、前職迄の経験を活かして社長が期待して採用された社員さんです。

事務や業務管理等は従来パートさんの仕事で社長が主体で管理をされています。

此処に会社の弱みを感じて、B社員を採用され、原価の管理や経理の見える化の為、私もお手伝いさせて頂く事になりました。

B社員と会社が従来していなかった、原価管理や月次試算表の作成等に取組始めたのですが、現場の仕事と掛け持ちで作業をしています。

まず現場の管理職からは、男性が事務作業をする事に否定的ですし実際に現場にでて職人見習や監督見習等、多忙を極めています。

又理不尽な上司の発言に反発したり、若い職人さんから罵倒されたり、叱責を受けたり大変な毎日です。(正直折角教えているのに、辞められたら困ると私が思う位でした)

A社長とB社員と私で会食をする機会がありました。

その時の会話で頑張れる訳が分りました。

つまりA社長からB社員に採用理由ややって欲しい事が説明され理解されていたからです。

①今迄の会社の悪い部分を改善して行く為に採用された事

②社長が係わっている事務管理の作業を多忙を極める社長の代わりが出来るように

③新入社員としての扱いなので、先輩達と折り合いながら、仕事を覚えてから徐々に具体的に改善提案に進む

④職人としての能力は期待していない(追いつく訳がない)

等です。つまり旧態依然とした会社を変える為には新しい風を吹かせ、社長の考えを浸透させ会社を職人気質の体制から普通の建設会社の管理レベルに上げる。

そんな思いがある社長は特に2代目社長等に多いと思います。何の為にその社員が必要なのか?社長の言葉で新入社員にお話して理解させる事が重要だと思います。




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プロフィール
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服部 正雄
性別:
男性
自己紹介:
長年にわたる建設業での総務・経理経験を活かし、”脱どんぶり勘定”を目指す経営者様の補佐役として『株式会社アイユート』を設立し、事業に邁進する。
コンサルティングと原価プロにより、事務処理型の経理からの脱却・攻めのデータ・数値分析手法で経営改善を実現する。

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