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建設業の総務・経理に携わって、数十年… ”脱どんぶり勘定”を目指す経営者様の補佐役として事業で邁進中。日々の出来事や思いを綴ります。
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お手伝いをさせて頂き、1年経過の年商4億円の専門工事業さんのお話です。

1年前迄は未成工事受入金とか、未成工事支出金等の勘定科目がありませんでした。

請求書の発行=売上高、外注先や仕入先の請求書=原価の発生

会計の仕組みを完成基準に変えた為、売上高の月別の変動は多少ありましたが、工事別の売上高と粗利益高が分る事で、元請別の粗利益の変動が大きい事が分りました。

例えば、A社の仕事は平均30%、B社の仕事は平均10%その位の差がある事が分りました。

又会計上は原価に入っていますが、特定の工事原価ではなく、共通的に掛かる原価を分けて管理した為販売管理費のように固定費として考える原価も判明しました。

社長に決算に合せて、1年間の資料の説明時に儲かる元請先が意外な会社であったり、予想通り、儲けさしてくれない元請先がはっきりしたり一定の効果についてお褒め頂いた。

社長に申し上げたのは、

計数の管理は出来てきました。
後は如何に経営に役立てて頂くか?
幹部に毎月資料を見せながら利益に対する意識の向上を図る。
目標を明確にして、毎月目標に対する、進捗管理を実施等

利益の上がる会社になって頂く為に、暫く時間はかかると思いますが、継続して目標を管理して

努力の要点を粗利益のアップ(売値と原価)において1年頑張りましょうと申し上げました。

結果が楽しみです!
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年商5億位の専門工事の会社さんの話です。何時もお話している建設業に多い売上の計上漏れの話です。

今回、気が付かなったら、540万損をする所でした。

経緯をお話しますと、基本的にはこの会社さんは毎月の未成工事一覧表で請求していない工事が担当者に分る仕組みが出来ていますので、工事原価の支出時に工事番号さえ作成して原価を計上すれば請求した工事は完成工事として、原価との差額(粗利益が担当者毎、元請毎に分る)又未請求の工事は未成工事の一覧表で確認出来る仕組みです。

だから売上漏れが起きない筈ですが、今回決算で元請毎に1年間の売上高と粗利益高を検証しました。

すると1年間を通じて赤字になる元請先が有りました。

その元請先の1年間の取引全てを確認した所、1件の工事が60万円で原価が450万円差額390万が赤字でした。

理由を確認すると1ブロックの請負金額が60万原価が45万でした。工事は10ブロック終了しましたが、元請先からの注文書は1件の60万しか到着しませんでした。

当然1件の工事と認識せずに10件の工事を請け負ったように工事受注記録をすれば請求漏れが起きる事は有りませんでした。(注文書の未着に気が付く)

事務方は1件の工事分が注文書到着した時点で完成扱いにしていました。(10ブロックの仕事とは知らなかった)又担当者も注文書が到着していると思い込んでいた。

普通は毎月の売上高粗利益の資料で気がつくはずでしたが、担当者が忙しい事等も有りスルーされていたようです。

しかし決算時に元請毎の売上高粗利益の資料を作成する事で今回のミスが発見できました。

他の例も売上漏れの事例は一杯有ります。他の業種の方からみれば考えられない事ですが、本当に売上漏れは度々発見します。(売上漏れに気が付かない⇒仕組みが無いからその事が分らない)

売上漏れに気が付く仕組み創りが中小建設業の一番簡単な経営改善かもしれません。

この会社では元請に交渉して無事540万の未回収の請求が出来、540万のキャッシュと540万の税引前利益が増えた事は大きな成果です。
お客様のA社とB社のお話です。

規模や地区は違いますが、両社とも毎期黒字経営で40代の若手創業経営者です。業種も建設業と不動産業の兼業です。

両社長とも勉強熱心で、判断、決断が早い、又社員に対してのリーダーシップが素晴らしいと言う共通点が有ります。

違う点がタイトルの不動産の仕入れに対する考え方です。

A社の社長は自己資本の範囲で仕入⇒リフォーム⇒販売のサイクルを繰り返しています。無理の無い範囲で売れたら又次を仕入れる方法で、社長曰く万一売れ残っても自己資本の範囲で経営に影響を与えないから問題無いそんな考え方です。

B社の社長は、良好な決算書を背景に銀行からの積極的な融資スタンスを追い風に、自分の目を信じ価格的なメリット、販売面のメリットがあれば仕入れる形でやや過剰在庫の感も否めません。ただ会社の経営計画にある、毎期拡大して行く計画に邁進している感じです。

A社の社長には会社が伸びる機会損失の話をしながらも、自己資本比率が高い事の素晴らしさと、総資本とのバランス等、成長性の話し等ややアクセル側に廻る役割です。

B社の社長には何時もながら、銀行の潮目が変わる事でのリスク(自分の経験からもバブル崩壊後銀行の不動産融資に対する激変も体験)税引後の利益が増えても総資本がそれ以上に増え自己資本比率が高い水準にならない事等、ブレーキの役目です。

まだアクセルとブレーキの役割が充分発揮出来ていない事も有りますが、私の話を聞いて参考にして頂ける優秀な経営者のお手伝い出来る事に喜びを感じている今の仕事です。




顧客先での決算についての意思決定をする会議の時のお話です。

この会社は、若手創業社長の経営意欲、目標達成等の意気込みも強くお手伝いさせて頂いて4年が経ちました。

最初は年商が8億位でしたが、5年計画を社長と一緒に作成して数値目標は予定を上回る成績で、8億⇒12億⇒15億⇒17億⇒20億と売上の伸びに伴い原価管理の成果も2乗に結果が出ている優秀な会社です。

決算の最終意思決定会議のメンバーは社長と顧問税理士、私、経理の責任者や実務担当者等6名で行いました。

私の意見と経理の責任者の意見が割れてしまい。私としても責任上強く自説を申し上げ、又経理の責任者も自分の意見を表明した前向きの良い会議でしたが・・・・・・・・

最後は社長が私の意見を採用すると決定されて、実務的な部分で税理士さんと手順の打合せとなり私としてはホッとした部分も有ったのですが

残念なのは、経理の責任者の態度がその後良くなく、私や税理士さんにやや失礼な感じもあったのですが、(そんなに目に余る程ではなかったと思うが)

多分彼は自分の方が正しいと考えているので、気持ちの部分でもやもやする気持ちは理解出来ました。

ここで原則論ですが、決めるべき方の決定に対しては決まってしまえば当然従い、そして自分の持ち場で最大限、力を発揮する事が必要です。

今回もし自分が反対の立場だった場合に、いち早く自分の気持ちの整理を付ける事が出来たのだろうか?考えさせられたいい体験だったと思います。

そして、会議終了1時間後、携帯電話に社長から部下の非礼を詫びる電話があった。

そして税理士さんと連絡を取った時に税理士さんにも同様の連絡があったようで、その税理士さんの一言がタイトルの言葉です。

お気遣いが素晴らしい社長です。

“この会社が大きくなる理由が分ります。”

と言われました。そして続いて

“この会社がもっと良い会社になるように頑張ります”と言われました。

私も全く同じ気持ちです。このようにトップの気遣いで、どんどん自分の強い味方を増やしていく、これこそが会社を大きく伸ばす理由だと思います。

“会社の業績は社長次第です”

世の中の社長さん頑張りましょう!




起業当初のお客様で年商6億円位の土木、建築両部門を抱える建設会社さんのお話です。

現在も決算時の前後には依頼を頂き、決算調整等のお手伝いをさせて頂いております。

10月決算で11月20日には通常の10月迄の事務作業が終了しています。

この段階で訪問させて頂き、決算処理前の数値確認と決算時の洗い替えや調整事項等を相談し税理士さんに決算を依頼します。

そして12月上旬には第1段階の税理士さんの決算書が完成します。

そこから見栄え良い決算書のアドバイスと社長希望税金額に近付ける為の調整作業をして12月15日には最終金額がまとまり、後は税理士さんが申告書をつくる段取りです。

このように早い段階で決算の取組が出来れば、社長が考える時間、又調整の選択肢も節税策も検討する時間が出来ます。

8年前から原価管理の改善取組、経理の仕組を改善等取組んで頂いた成果が着々と表れています。

特に今期は売上高経常利益率10%を確保、8年前には債務超過の会社が今期は目標としていた、自己資本比率30%を達成できました。

経理が分らんと、どんぶり勘定でブラックボックス状態で経営されていた社長さんの意識が変われば、この会社のように、専門家の力を借りながら原価改善の仕組、経理の仕組の実践による成功例とお客様の感謝の言葉を頂き、非常に嬉しい決算書を拝見しています。
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プロフィール
HN:
服部 正雄
性別:
男性
自己紹介:
長年にわたる建設業での総務・経理経験を活かし、”脱どんぶり勘定”を目指す経営者様の補佐役として『株式会社アイユート』を設立し、事業に邁進する。
コンサルティングと原価プロにより、事務処理型の経理からの脱却・攻めのデータ・数値分析手法で経営改善を実現する。

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