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建設業の総務・経理に携わって、数十年… ”脱どんぶり勘定”を目指す経営者様の補佐役として事業で邁進中。日々の出来事や思いを綴ります。
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ある著名な方のブログに書かれていました。

それは、一流はタイムリーに自ら決定する。

二流はタイムアウトで決定させられる。

又ある書籍には、社長業の大事な仕事は決断する事。

ある先生のセミナーでは

“良いと思ったら直ぐ実行する。拙いと分ったら直ぐ止める勇気を” そんな事も学んだ。

つまり世の中の変化や会社の状況は刻々と変わっていく。

会社の舵取りをする仕事の社長が指示を出さなければ、会社は変る事が出来ない。

実際お客様の社長を見ても

我々の意見は参考意見としてお聞き頂いた上で直ぐ実行に移す社長と

毎回、毎回、同じ話をしても、意見を聞くだけで実行に移せない社長が存在する。

勿論リスクは経営に付き物で、やらない方が良いと判断する事も重要だが、一番悪いのは考えもしない、決断もしない、結論を先延ばしにするだけで、時間切れで悪い方向に進む事だと思う。

今頭の中にお客様の社長の顔が複数名浮かんでいる。

前者の社長の顔も複数浮かんでくる、後者の社長の顔も複数浮かんでくる。

どちらの経営成績が良いかは、明らかですが

仕事柄、後者の社長の決断力を付けて頂くアドバイス力の向上が私の課題です。
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ある専門工事のお客様で事業譲渡を受けて、新しく会社を買い取るお話がありました。

売り手の会社の理由は後継者が不在で現社長も70代後半にさしかかり会社の先行きに決着をつけるそうです。

いわゆるM&Aの形のようで検討中です。

結果は分りませんが、この会社のように事業領域を拡大するにはM&Aの手法で関連業種の会社を購入するのは有効な手段だと思います。

たしかに後継者が不在の場合には会社は存続しません。従って会社の始末をつけるには従業員も引き続き雇用されるようですので、迷惑をかけずに止められて、売却資金も社長の老後の資金も得られ良い事かも知れません。

後継者を作れなかった事は残念なことかもしれません。自分の子供以外にも従業員を経営者に育てる事が出来ずに残念な事だと思います。

しかし、財務内容が健全な場合にはこのような形で会社は存続できます。又仮にM&Aで売却出来なくても廃業する事が出来ます。

廃業できないケースの会社も多く存在すると思います。

債務超過等で、自分の財産を全て提供しても会社の負債を払いきれないケースです。

銀行や取引先に迷惑をかけずに自分の事業を始末出来るか?
経営者はその位は、自社の財務に対する知識を持って頂きたいと思います。
決算書の在庫等は資産になっていても処分するのにお金が掛かる場合もあります。

後継者に恵まれず、M&Aで売却する事も出来ず、他人に迷惑をかけずに廃業する事も出来ない会社の社長さん

もうひと踏ん張り頑張って廃業出来るレベルまでは会社の業績を回復させましょう。



お客様の社長と面談中、メインバンクの若い担当者が決算書内容について質問に来た。

4月決算なので、6月末に決算書は提出済です。

社長の要請で同席させて頂いた。

担当者が聞きたかった事は、売上の伸びが前年比40%位あったが、増加の要因と粗利益率の減少理由の二つが、銀行格付けの社内書類に必要で聞きに来た、との事でした。

社長は私がいた事もあり、私から説明させて頂いた。

売上の伸びは、大型案件の受注物件が2件完成した為他は前年と変わりないが、この2件の大型物件が40%の増加分です。

又今期も同じお客様からの大型物件の受注もあり更に伸びる可能性が高く、利益の見通しもお話した。

銀行の聞きたかったもう1つの粗利益の低下の原因についても、工事毎の粗利益が落ちた訳ではなく、決算書上は原価の扱いですが、倉庫の修繕費に利益見通しが高い事もあり節税策で将来に向けた投資で多額の資金を支出した。

自社物件の設備か修繕費かの税務的な話は別として、当社では修繕費の扱いではあるが、外注先や仕入れ先も工事の協力業者を使った為、経理的には原価計上になっている為粗利益率の低下になった。理由を聞いて納得された。

会社に戻って書類が作成できます。こんなお客様ばかりなら有難いのですが・・・・・・・

そこから銀行マンの愚痴として、1行取引で規模は同じ位の建設業で業績の低下で借入稟議に苦労している事。資金繰り表が作れない事。本部から言われている、業績の改善計画が出来ない事等困っている事を愚痴としてお話された。

資料の出ない先は、どうしているのか?聞いてみた。

止む無くその会社の社長や経理担当の奥様から聞き取り調査で、銀行員が自分で作文をして提出するが、その次の年度も改善計画の通りいかないので困っていると話されました。

上席や本部からの問い合わせに答えられない、1行取引で無くサブの立場なら融資も断る事も出来るが、1行の取引なので、資金ショートもさせられないし、胃が痛い毎日です。

そんな愚痴話を社長と一緒に聞かされた。

帰った後社長から、労いの言葉も頂けて私としては良い仕事が出来ている実感があるのですが、

売上の中身や粗利額又粗利益率の推移、来期の見通し等、正しく話す事の出来る社長の会社と何も資料の出来ない会社、実際の決算内容等の数値以上に銀行評価では差が付きます。

又資金調達能力の拡大、会社の将来にも大きく影響します。

内容の分らない社長は自分の財布の中身です。分るようにしなければ会社が成長すればするほど存続リスクが高くなる事を感じて欲しいと強く感じる銀行員との会話でした。
職務分掌とは、昔、勤務時代に手がけた事がありますが、殆どの中小建設業では規定がありません。

人事労務用語辞典には「職務分掌」とは、組織においてそれぞれの職務が果たすべき責任(職責)や職責を果たす上で必要な権限(職権)を明確にする為に、職務ごとの役割を整理・配分する事です。多くの企業では・組織では個別の部門・部署や役職、あるいは特定の担当者について、それぞれの仕事の内容や権限・責任の範囲等を定義し明文化しています。この文章を「職務分掌規定」「職務分掌表」と呼びます。

と記載されていました。

多くの会社で規定が無いと思います。規定をきちんと作りましょうと申し上げている訳ではありません。

例えば工事の一部を外注先に依頼した時に、図面を渡したり材料、工程等を打合せが必要な筈です。だから工事に不具合があったり、工期が遅れたりすれば、外注先の責任が明確で、内容によっては弁償等損害の責任も外注先が持つ場合もあるのです。

社内においては、部長職や課長職又は取締役と呼ばれている方々が、仕事上の問題を起こしたり、部下の問題等に対して、自分はどうすべきか?よく分っていない方を見かけます。

何が申し上げたいかと言うと、社長が役職者等に抜擢した時に名刺の肩書だけを変えるのではなく何の担当責任があるか?どういう事を責任を持ってやって欲しいか?

等よく説明していないケースが多くみられる、特に中小建設業では、管理職も自分の現場も持ちながら部下の現場もみる、選手兼任の場合が多い訳です。自分の現場が忙しい事を理由に管理職としての役割を果たしていない事が多い。

社長が進んでこの部分を取組、幹部に期待する事、やって欲しい事等積極的に話すべきだと思う。


年商9億円の専門工事会社A社での銀行借入のお話です。

A社は債務超過の厳しい経営状況を脱して、毎年黒字の決算です。自己資本も多くなってきました。

銀行からの借入金は全て保証協会付の借入金でした。又元請け先の手形も集金後直ぐ割引をしていましたが

最近は長期の借入金は保証協会付の借入金が主体ですが、好決算を背景に銀行にお願いした所

短期の手形借入が出来るようになりました。又必要な時に何時でもお金が借入出来る、当座貸越も交渉中です。又手形の集金分も割引せずに期日迄持越す事も出来る程に好転しています。

借入金は銀行が保証協会付を進めてきますが、設備等の長期資金は別かも知れませんが保証協会付の場合には、金利が安いとはいえ保証料が別途掛かります。結果保証料と金利を足せば高い金利で借り入れた事になります。もう1つ銀行が勧める理由は、万一の時に80%又種類によっては100%銀行は保証協会から回収可能な為保証付を勧める訳です。

何が言いたいかと言えば、会社の資金調達能力の向上の話です。

手形は割引かずに手元にあれば、その金額は必要な時に直ぐ割引して資金化出来る訳です。
名古屋人は借入が嫌いな方も見えますが、売上が減ったり得意先の不慮の事故等で回収が遅れて資金繰りに支障をきたす場合などには、手形が手元にあれば容易に資金化出来る訳です。

又保証協会の借入枠も無担保枠についても、信用面の評価もありますが、今迄の借入実績も評価される訳で、その無担保枠を空けておけばいざとなった時に借入しやすい訳です。

結果、会社の資金調達能力が向上したと言えるのでしょう。

自社の資金調達能力を年に1度、決算書が出来た時位は、借入金の内訳や自社の担保能力や個人の担保余力、会社に提供する事が出来る預金額等

自社の資金調達能力について、考えてみる事も社長の重要な仕事です。






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服部 正雄
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男性
自己紹介:
長年にわたる建設業での総務・経理経験を活かし、”脱どんぶり勘定”を目指す経営者様の補佐役として『株式会社アイユート』を設立し、事業に邁進する。
コンサルティングと原価プロにより、事務処理型の経理からの脱却・攻めのデータ・数値分析手法で経営改善を実現する。

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