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建設業の総務・経理に携わって、数十年… ”脱どんぶり勘定”を目指す経営者様の補佐役として事業で邁進中。日々の出来事や思いを綴ります。
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最近お客様の税務調査で多く問題になっている事は、決算時に工事は終わっていても売上の計上が遅れて翌期の売上に計上される事です。

通常の仕事ですと納品やサービスの提供時が売上の計上になる訳です。

建設業の場合には、請負工事が完成した時点が売上計上になる訳です。(大型工事等の例外は除く)
これを完成基準と言います。

従って契約金や中間で入金がある場合には、未成工事受入金として完成する迄の入金分は前受金として流動負債の勘定科目で処理され、売上では無い扱いとなります。

専門工事の会社さんで問題になるのは、小工事等で工事は完成していても元請との間で請求金額が確定せずに請求書の発行が出来ない為、決算時に売上の計上から漏れてしまうケースです。

例えば3月決算の会社で工事は3月に終わっていても、請求月は6月(入金は7月)になる場合等決算申告は終了している為翌期の売上に廻される場合です。

他の業種では考えられない事ですが、契約書等が無い小工事にはよく起きる事です。

もう一つ同様の事が見られます。

リフォーム工事等で営業マンや現場監督さんが仕事を終了してもお客様に対して請求書の発行が遅い事です。これは請求忘れの原因にもなりますので、注意と意識改善が必要です。

忙しい監督さんは、請求業務の手配が遅れがちです。又契約が無いので、その仕事の情報は個人の頭の中に保存されていて、事務方は分りません。どんどん未請求工事が増えていき、決算が終了しても請求していない状態で税務調査等で売上計上漏れが指摘されます。

いずれにしても、どんぶり勘定を止めて一つ一つの工事の原価管理と一つ一つの工事の請求管理や入金管理が必要です。

中小建設業が儲かる会社に変身する為の重要なステップです。
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プロフィール
HN:
服部 正雄
性別:
男性
自己紹介:
長年にわたる建設業での総務・経理経験を活かし、”脱どんぶり勘定”を目指す経営者様の補佐役として『株式会社アイユート』を設立し、事業に邁進する。
コンサルティングと原価プロにより、事務処理型の経理からの脱却・攻めのデータ・数値分析手法で経営改善を実現する。

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