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建設業の総務・経理に携わって、数十年… ”脱どんぶり勘定”を目指す経営者様の補佐役として事業で邁進中。日々の出来事や思いを綴ります。
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私の書籍 “小さな建設業の脱!どんぶり勘定” の中に読者プレゼントとして

メールの個別相談と脱!どんぶり勘定レポート集を提供させて頂く事になっております。

その中で、プレゼントの応募者のご相談内容が同じようなお悩みがあります。

それは、儲けの中身が分らない不安です。

毎期、売上規模の変動は余り無いのに、利益の変動が大きいので先が読めない不安です。

工事毎に原価の管理を実施⇒完成工事と未成工事に毎月分ける⇒毎月未成工事受入金と支出金の振替を実施した試算表を作成⇒月毎の完成工事の粗利益を把握(その中身を、セグメント毎、元請先毎、支店毎、工事担当者毎等に把握)
此処がまず第一歩になります。(此処が出来れば売上の中身が把握できますので、何故売上は同じ位でも利益の変動の理由が分ります)

そして毎月、未成工事の受注残高と工事毎の見込み粗利益率の把握を実施すると、決算までの工期の把握から、今後の売上高と粗利益高の予測が付きます。

そこから年間の固定費を引けば、決算の見通しもたちます。

遠方の為、メールでのお答えや資料の提供でしかアドバイス出来ませんが、少しはお役に立てたかもと思う充実感や達成感を味わう事が出来ています。(忙しさと引き換えですが)

実践的なアドバイスは会社の資料等を拝見しないと無理ですが、やる気のある経営者は書籍やセミナーから自社に持ち帰り試行錯誤しながら改善を試みます。

私自身もそうであった様に、徐々に自社のレベルが向上する事と問題だと思っていただける経営者が増えてくれば、業界のどんぶり勘定の体質が改善され、建設業界が良くなる事を信じています。




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建設業界以外の方に少しご説明すると、通常は工事が完成した時に売上(収益)の計上がなされるのが、建設業の基本です。当然工事に掛かった原価を差引いて粗利益を計上する訳です。

10億以上の大型工事で工期が1年以上の工事については、工事進行基準を適用になっています。

つまり決算時において、工事の進捗度において売上を計上する方法です。

以前にご相談頂いたお客様の話ですが、決算の都合か、通常は完成基準にて会計処理をしているのですが、決算時に特定の工事だけを、そのお客様に決算時の進捗度を書面で頂き、その進捗分について売上を計上してみえました。

その時も思ったのですが、原価との整合性があるのかどうか不明です。
つまり進捗度の計上次第で利益が変わってしまう可能性が高い訳です。

今回あるセミナーで勉強させて頂きました。

①工事収益総額の信頼性
②工事原価総額の信頼性
③決算日における工事進捗度の信頼性

工事進行基準を適用するには、この3つが必要だそうです。

かなり中小建設業にとっては、ハードルの高い3つです。

簡単には超えられないハードルです。

個別原価管理や実行予算等の管理や精度が要求されるどんぶり勘定の会社では難しい訳です。

でも大手の建設会社のように、3つのハードルを越えられる中小建設業を増やす事が私の使命かもと思えるセミナーでした。


森友問題について建設業との係わりの中で思う事があります。

政治的な忖度の話は別として、契約書が建設会社から複数作成されて、提出するお役所毎に金額が違い補助金の申請等に使われている事。

つまり本来の契約書では無く、金額を水増しした事で補助金を過大に受領した事が詐欺罪になったと理解しています。

私も建設会社にいた頃、同様な事をお客様に頼まれて実行した事があります。金額はそんなに大きく無いのですが・・・・・・

やはり税金である補助金を取得する為に、過大な見積書や契約書を作成する行為は拙いと思います。

でも・・・・頼まれると断りにくい行為ですよね。

住宅会社等でよく見かけるのは、自己資金が少なく引越のお金や取得税や火災保険料等のお金が不足するお客様に、銀行用の契約書や見積書を作ります。

つまり本来の契約書と2通の契約書が存在し、実際に家を建てる資金より多く住宅ローンを組む場合があります。

これは家を売りたいが為の住宅会社と自己資金が不足していても、返済資金は収入等から見て大丈夫の方が家を建てる夢の実現に共同して実行する訳です。

更に銀行も住宅ローンを貸したいので、表向きは絶対に銀行員は知っていない事で進めますが、

本当は知っていても、知らない事として融資の実行を勧めます。

住宅取得控除の税金控除の不当取得に加担した事になるので、住宅会社はアウトの話なのか?
金額が少ないのでセーフなのか?コンプライアンス的には問題があると思います。

自分としては直接補助金等を取得するケースはダメだと思うが、住宅所得控除もアウトなのか?又住宅所得控除がなければ同様の行為はセーフなのか?

考えさせられる所です。


お客様のご紹介で訪問させて頂いた、専門工事業の年商10億円位の会社さんの話です。

色々な帳票も揃っていて、特に工事部で工事台帳や原価管理の台帳など、各担当者がエクセルで自分の現場は自分で管理されていました。

そして経理の原価管理を拝見すると、・・・・・・・・

えっ!と驚く資料でした。

何を驚いたかと言うと、工事部で作成されている工事毎の工事台帳や工事原価の管理台帳等が全く活かされていない事です。

経理部の方には、残念ながら工事別で作成してある、工事部の管理帳票類がリンクしていません。業者さんに支払った時に合計額を材料費や外注費で処理されていました。入金と支払のお金の流れを追いかけているだけです。

つまり工事部で作成している資料=自分の現場を管理する為に作成

経理部で作成している資料=税務署や銀行等に提出する為の決算書や試算表の為の資料

勿論全部の確認をさせて頂いた訳ではないので、どの程度の資料のズレがあるのかは把握出来ていませんが

集計した完成工事高や粗利益高も違った数値になっています。

何故なら、未成工事受入金や支出金の数値が経理のデータにはありません。

この会社の社長曰く

会社の原価や利益は工事部も経理部も一緒で無いのは可笑しい。

もう1つ、工事部で一生懸命入力しているエクセルデータと経理部でも一生懸命入力している会計データ重複作業が多い上に、数字が違う事もなんとかならんか?

今後ご提案してこの社長の業務改善のお手伝いが出来ればと思っています。
当然会社の完成工事高も工事原価も粗利益も数字が二つ存在するのは可笑しいです。

会社の数字は工事部も経理部もありません。会社の数字ですから一つです。

今迄のやり方を変える事への抵抗勢力を社長が納得させて頂ければ、難しい事ではありません。

自信を持って改善できる専門家が此処にいますから



お客様の社長と面談中、メインバンクの若い担当者が決算書内容について質問に来た。

4月決算なので、6月末に決算書は提出済です。

社長の要請で同席させて頂いた。

担当者が聞きたかった事は、売上の伸びが前年比40%位あったが、増加の要因と粗利益率の減少理由の二つが、銀行格付けの社内書類に必要で聞きに来た、との事でした。

社長は私がいた事もあり、私から説明させて頂いた。

売上の伸びは、大型案件の受注物件が2件完成した為他は前年と変わりないが、この2件の大型物件が40%の増加分です。

又今期も同じお客様からの大型物件の受注もあり更に伸びる可能性が高く、利益の見通しもお話した。

銀行の聞きたかったもう1つの粗利益の低下の原因についても、工事毎の粗利益が落ちた訳ではなく、決算書上は原価の扱いですが、倉庫の修繕費に利益見通しが高い事もあり節税策で将来に向けた投資で多額の資金を支出した。

自社物件の設備か修繕費かの税務的な話は別として、当社では修繕費の扱いではあるが、外注先や仕入れ先も工事の協力業者を使った為、経理的には原価計上になっている為粗利益率の低下になった。理由を聞いて納得された。

会社に戻って書類が作成できます。こんなお客様ばかりなら有難いのですが・・・・・・・

そこから銀行マンの愚痴として、1行取引で規模は同じ位の建設業で業績の低下で借入稟議に苦労している事。資金繰り表が作れない事。本部から言われている、業績の改善計画が出来ない事等困っている事を愚痴としてお話された。

資料の出ない先は、どうしているのか?聞いてみた。

止む無くその会社の社長や経理担当の奥様から聞き取り調査で、銀行員が自分で作文をして提出するが、その次の年度も改善計画の通りいかないので困っていると話されました。

上席や本部からの問い合わせに答えられない、1行取引で無くサブの立場なら融資も断る事も出来るが、1行の取引なので、資金ショートもさせられないし、胃が痛い毎日です。

そんな愚痴話を社長と一緒に聞かされた。

帰った後社長から、労いの言葉も頂けて私としては良い仕事が出来ている実感があるのですが、

売上の中身や粗利額又粗利益率の推移、来期の見通し等、正しく話す事の出来る社長の会社と何も資料の出来ない会社、実際の決算内容等の数値以上に銀行評価では差が付きます。

又資金調達能力の拡大、会社の将来にも大きく影響します。

内容の分らない社長は自分の財布の中身です。分るようにしなければ会社が成長すればするほど存続リスクが高くなる事を感じて欲しいと強く感じる銀行員との会話でした。
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プロフィール
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服部 正雄
性別:
男性
自己紹介:
長年にわたる建設業での総務・経理経験を活かし、”脱どんぶり勘定”を目指す経営者様の補佐役として『株式会社アイユート』を設立し、事業に邁進する。
コンサルティングと原価プロにより、事務処理型の経理からの脱却・攻めのデータ・数値分析手法で経営改善を実現する。

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