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建設業の総務・経理に携わって、数十年… ”脱どんぶり勘定”を目指す経営者様の補佐役として事業で邁進中。日々の出来事や思いを綴ります。
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年商20億円の土木工事のお客様のお話です。 

工事部長さんと営業部長さんが取締役に昇格されました。
 
お目出度いお話ですが、問題は工事部長さんの人件費です。

従来通り自分の現場も持って見えます。 


然しながら、役員報酬となり従来の工事原価の給与手当から販売管理費の役員報酬に会計では処理されます。

 それは会計から見たら正しい処理ですが、自分の現場は持たないで管理側の仕事が増えれば問題ないのですが、お仕事の内容は変りません。 

しかし、原価的には工事部長給与が原価では無くなるので、工事部長の担当現場は粗利益がアップします。 

従来から、未成工事支出金の間接配賦金の中にも計上されております。 

社長のご要望で、会計処理上は販売管理費で行くが、管理会計上は従来通り役員報酬に変わっても原価として計上する。従来と変わらないようにして欲しい依頼でした。 

少し頭をひねりましたが、会計上の完成工事粗利益と同様に、管理会計上の完成工事粗利益が一致すべく方法を考える事が出来ました。 


このように会計の原理原則と実態が合わない事も中小建設業ではある事です。工事毎の粗利益合計から会計の完成工事粗利益に導く迄の計算式が完成しました。


アイユートのノウハウが活かされた方法でした。

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年商6億円のリフォーム工事の会社さんでのお話です。

9月の台風被害の影響で小さな修繕工事や屋根の改修工事等等通常の月に比べて3倍以上の工事数でした。

10月に9月分の業者請求書や職人さんの日報等から原価が発生するのですがその処理が出来ていません。

理由は大変忙しく、毎日の作業が遅くまで続き、現場担当者の事務処理の時間がとれず、取りあえず支払だけは済ませたようです。

原価管理ソフトで工事の登録も出来ておらず、10月は事務作業のお手伝いもさせて頂きました。

お手伝いの成果もあり、各現場毎の原価の仕分は出来ましたが、今度はお客様への請求書や保険会社への提出書類等まだ残っています。

従って仕事は終わっているが、売上の発生しない為未成工事支出金の扱いに会社としては残ります。

社長曰く、以前なら請求忘れが多く発生しただろうが、工事別に未成工事支出金に原価が残っているので1~2カ月は遅くなるが、未請求の仕事が記録に残るので有難いと言われました。

忙しい時ほど、忘れやミスが多くなるので注意が必要です。

又台風災害には保険からおりるケースもあり、お客様の対応も保険がらみで、大変のようです。

しかし保険の内容いかんでは全額お客様負担もあるようです。

日頃から、火災保険の台風被害項目の適用条件等も見ておく必要があるようです。

災難はいつ降りかかるか分りません。皆様ご注意しましょう。

この度、地方の中堅ゼネコンさんで、現場担当者向けの社内研修をさせて頂く事になりました。
 メインテーマは『原価管理とコストダウン』です。 

現場担当者の仕事は品質・工程・安全・環境・原価と多岐にわたり、大変な仕事であることは良く理解しています。 

遣り甲斐とは、地図を作る仕事であったり、家族にあの建築物はお父さんが造ったと誇れる事等、現場が完成した時に大きな歓びが生まれてくると思います。 

でも長時間の労働時間に見合うようなお金が付いてくれば、更に現場担当者の仕事に誇りと苦労のし甲斐があり、頑張ることが出来ると思います。 

そこで、テーマとしてお金の話ですので、会社の人件費の源泉は工事毎の粗利益から出てくる事を理解して頂き、人件費を増やす為には何が重要か?について労働分配率の話も理解して頂きたい部分です。 

仮に10億の売上の会社で、労働分配率が50%とします。同じ売上で3%の粗利益率が向上しますと、3千万の粗利益が増えます。

労働分配率が同じであれば、人件費は1500万上がる訳です。 

だから現場担当者のお金の管理は重要になり、自分の現場の進め方や原価管理の工夫、職人さんを効率よく仕事が出来るような段取り等努力が反映される仕事です。 

この辺りを上手く受講者に理解して頂けるように、私も努力して行く所存です。

先日の某新聞の記事から、事業者はなぜ記帳をして決算書を作成するのか?

そんな記事がありました。多くの経営者は本音では


『税務署に申告書を提出しなければならないから、仕方無しに記帳や決算書の作成をしている』


 そう考えているのではないか。と筆者は述べられています。


 本来の目的は、『投資家など外部の利害関係者に報告する為に必要です』と言う説明では、99%以上が上場会社ではない中小企業では納得できません。


 では何のために決算書は作成するのか?


 商法の定めで毎年税務署に提出が必要なので、税理士さんに依頼して作成している迄は仕方無しの理由でOKとしても、


 折角作成されるのです。オーナー社長は自分自身に対する、通信簿としても捉えて、自社の決算書の中身が理解出来て、税理士さん等のアドバイスも理解して、経営に励み自分の会社を良い会社にする。


 そんな責任が経営者にあると思います。


 だいたい自社の決算書の内容の理解が乏しい経営者も多く見えます。


せめて自社の決算書の内容は理解して、計数の感覚を身に付けて、経営に臨む姿勢を見せて欲しいと思います。


 今から350程前にフランスで決算書の作成が始められたそうです。理由は破産を防止する為に商人に義務付けたそうです。


 350年前のフランス人は


『倒産を防止し、逞しく勝ち残る為に、経営者は計数感覚を身につける必要がある』と言う経営の原理原則を知っていたと書いてありました。


 会計で会社を強くすると言う理解を、中小企業の経営者に行きわたれば、我が国の中小企業の経営体質は強化されるであろう。


計数感覚を身につけた経営者が一人でも増える事を期待している。と結んでありました。


 そんなお手伝いを微力でも仕事とさせて頂ける事を喜びこれからも頑張りたいと思います。

久しぶりに某経営支援機関によるセミナーをさせて頂きました。

主催者から、服部さん参加者の中に服部さんのセミナーを探していた方が本日参加されます。

自分なりに少し気にしながらセミナーをさせて頂き、終了後その方とお話させて頂きました。

前回は○○経営さんでセミナーをされましたね。是非聞きたいと思いセミナー開催の情報等を探していました。と言われました。

名刺交換すると、私のサラリーマン時代と同じ業種でお勤めの会社も私がよく知っている会社さんでした。

それから自社の原価管理や経理管理の話の相談がありました。

同じ業種と言う事や、私の事を探してまでセミナーに参加頂けた事等

親近感も湧き丁寧にお返事させて頂きました。

入社6年目の若い方でしたが、勤務時間外に自分のお金を払い私のセミナーに参加頂けた事

とてもうれしい気持ちでした。

しかも会社の経理や原価の改善に意欲をお持ちでした。

若い20代の建設業界に勤務するサラリーマンに出会えた事、本当に嬉しい気持ちでした。

こんな素晴らしい若者もいる訳です。

業績不振でも勉強しない、改善意欲も無い,成行き任せの経営で赤字続きの社長さんに申し上げたい。

社長、完全に負けてますよ!
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プロフィール
HN:
服部 正雄
性別:
男性
自己紹介:
長年にわたる建設業での総務・経理経験を活かし、”脱どんぶり勘定”を目指す経営者様の補佐役として『株式会社アイユート』を設立し、事業に邁進する。
コンサルティングと原価プロにより、事務処理型の経理からの脱却・攻めのデータ・数値分析手法で経営改善を実現する。

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