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建設業の総務・経理に携わって、数十年… ”脱どんぶり勘定”を目指す経営者様の補佐役として事業で邁進中。日々の出来事や思いを綴ります。
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年商10億円位の土木工事の会社の決算書を拝見、勘定科目の買掛金の中に、ガソリン代の未払や文房具の未払、更に飲み屋の未払、給与の未払全て買掛金一括処理、ご面倒なのか原因は別としても違和感がありました。

建設業では工事未払金(材料、外注費、設計費等工事原価に関する未払)で処理します。又ガソリン代、文房具等の販売管理費の関する未払を未払費用、代表者に対する未払の金利、賃借料等の未払を未払金と3つに分けるように昔経理を習ったときに税理士さんから習った事を実践してきましたが最近尊敬する税理士さんのブログにそれについての記載があり勉強する機会を得たので紹介させて頂きます。

買掛金は会社の営業取引上発生した債務を処理する科目。簡単にいうと、商品や材料を掛けで仕入れた場合に使用します。一般的には買掛金の相手勘定は仕入や外注費の売上原価項目になります。
未払金は会社の営業取引以外の取引で発生した債務を処理する科目。(買掛金以外の債務)一般的には未払金の相手科目は販売管理費等の科目です。

未払費用は一定の契約に従い、継続して役務の提供を受ける場合、既に提供された役務に対して未だその対価の支払いが終わらないものを指します。決算の時等に使用する経過勘定と言われるものです。

未払金と未払費用は似ている為混同しがちです。大きく異なるのは債務が確定しているかどうかです。例えば3月末の決算の会社で、給与の締め日は25日支給日は4月10日だとします。この場合3月25日迄の分は債務が確定しているので未払金、3月26日から31日迄の分は役務の提供は受けているが、債務が確定するのは、4月25日なので、決算では債務が確定していないので未払費用になります。

目からうろこのようなご説明のブログで勉強させていただきました。ほとんどの会社の決算書では未払金と未払費用正しく理解されていないと思いますが、飲み屋のつけを買掛金はやめてほしいと思います。

皆様の会社ではどのように処理されていますか?一度ご確認頂くと更に見聞が広くなると思います。
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プロフィール
HN:
服部 正雄
性別:
男性
自己紹介:
長年にわたる建設業での総務・経理経験を活かし、”脱どんぶり勘定”を目指す経営者様の補佐役として『株式会社アイユート』を設立し、事業に邁進する。
コンサルティングと原価プロにより、事務処理型の経理からの脱却・攻めのデータ・数値分析手法で経営改善を実現する。

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