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建設業の総務・経理に携わって、数十年… ”脱どんぶり勘定”を目指す経営者様の補佐役として事業で邁進中。日々の出来事や思いを綴ります。
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お盆休みに、友人が所長を勤めるガソリンスタンドにお墓参りの帰りに立ち寄り、給油、オイル交換、洗車等をして頂いた。正社員は所長1名、アルバイト3名程度の小規模なガソリンスタンド。

所長の友人から(経営者ではない)社外秘の、経営成績のエクセルのシートを見せられビックリ!

ビックリしたのは2点
①ガソリンは儲からない。1Lの粗利益が10円程度と非常に低い(粗利益率7%程度)軽自動車で給油が30Lの場合、窓拭いてレジ打って、300円の粗利益しかない。だからオイルとか、洗浄液とか洗車とかの粗利益確保が重要。(競合関係もあり、高く売る事も難しい、仕入れもメーカー系列で交渉も難しい)

②ガソリン、ハイオク、軽油、灯油、洗車、用品売上等の売上数量、金額、粗利益額迄びっしり分析したシートが作成、又粗利益から固定費、人件費、他経費毎の金額、加えて本社経費(分担金)合計を引いて、月毎のスタンド利益がきちんと管理されている。(6件程度のスタンドを経営している会社で各スタンド毎の粗利益を公開する事で各所長の責任者としての明確な数値管理が実行)

でも赤字のスタンドが多く全社的には経営が厳しい状況のようだ。(私のアドバイスは、粗利益の高い商品を探す。給油時にお客様が欲しくなる、必要な用品の仕入れ開発的な事で固定費を上げずに粗利益が上がる事の重要性をお話した。(人件費以外の固定費は下げようがなさそうです)

経営者でもない、社員が此処まで、部署の数値管理が出来ている、素晴らしい事(でも儲からない業界)

お客様の建設業の社長さんに見せてやりたい資料であった。でもしっかり数値管理が出来て、分析して戦略を立てれば伸びしろが大きい建設業しっかりサポートして行きたい思いを改めて確認させて頂いた資料だった。


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年商5億円の専門工事業の会社の社長さんの話を紹介します。

2代目の社長で先代の一時期には現在の年商の3倍位の時期もあったが、事業を引継ぐ頃には、厳しい経営状況であり、先代が亡くなり事業を継承した。

継承後経営改善に努め現在年商5億円、経常利益5千万、経常利益率10%の会社に減収増益のモデルパターンのような会社をご紹介します。

経営改善の具体的な内容をご紹介します。
①経営計画書の作成
社長が自信を持って言われたことは、ゴルフをするときに素振りをせずに、打ちますか?経営計画が無いのはそれに等しい事ではないか?と言っています。
②人の言うことをよく聞く
税理士やコンサルタント等専門家の話をよく聞いて、良い事は直ぐ実践する。
③固定費の圧縮(具体的方法論)
従来多くの、重機等を持ち、重機を貸与して、専属の常用の外注職人が多くいた。売上が3分の1になっても改善しなかった為、大きな赤字要因になっている事に気が付き改善。
過剰な設備を処分、減価償却費他の固定費を圧縮(その他、駐車場、役員の車、報酬等を圧縮)
④顧客の変換(利益率の大幅な向上)
ゼネコン、ハウスメーカー等の下請け比率(利益率の低い仕事)を減らし、元請(ユーザー直接受注)を増加させる営業努力(不動産業、裁判所の物件等から情報を取得して営業活動に活かす)

赤字で苦しむ社長さんに参考にしてほしい話をご紹介しました。勇気を持って、血を流しても、何か具体的に動く事(自信がないから専門家の意見を聞く)そんな実践から経営改善を実行しなければ、悩み苦しんでいても、利益は生まれません。
 

震災の影響が身近な会社さんでも出始めている。建設業界では材料が不足して工事が完成しない等の影響が出ている。又今後材料費の価格もどうなるのか?不安が出ている。

そんな中ある会社で震災の影響で予定していた工事が材料が間に合わなく完成しない。したがって予定していた完成金の入金遅れ⇒支払手形の決済金の不足での相談を受けた。
緊急避難的に資金繰りを見直しなんとかこの会社ではピンチは乗り切ったが、実際沢山の会社さんに影響があると思う。

自動車の2次下請けの会社が売上ダウン!イベントの会社がキャンセルで売上ダウン!で大変な状況をテレビでも放映していたが、震災で家が無くなった方から見れば贅沢な悩みかもしれないが、当事者にとっては大変な事態である。

結局体力のある資金調達可能な方法がある会社とそうでは無い会社の差がこんなところで出てくると実感した出来事であった。

いつも申し上げている、経営者の資金力の確保、会社の資金調達能力の増大等、平時の準備が重要である事を痛感した。

少し儲かったからと言って高級外車に乗り換えた社長さん、緊急時に備えて資金の蓄積、会社の体力の増強に常に目を向けて下さい。
会社は赤字では潰れないが、黒字でもお金が不足すれば倒産します。

尊敬する先生のお話から、百聞は一見に如かずという諺があり、つまり人から100回聞くよりも1回自分の目で見る方がよく分るの意味。

百見は1験に如かず!100回見るより1回自分で経験した方がよく分る。つまり自分でやってみないと分らない。
100X100で、一万回人の話を聞くより自分で1回経験した方がよく分るの意味。
つまり経営者はセミナー等に参加して勉強するのも結構だが、勉強した事を一つでも実践して行動する事が成果に近づく。

勿論失敗もあるが、先ずは動いてみる。動かなければ何も変わらない。

良いと思ったらすぐ実行する!
悪いと思ったらすぐやめる!

行動する経営者にならなければと思っています。
金融機関の経営相談に訪問した会社での信じられない本当のお話。

設備工事の会社で年商が2億⇒1.6憶⇒1億と3期連続して減少して赤字が続いている会社。担当支店の支店長が顧客の事を心配して専門家のアドバイスを受けたらと依頼があった。

いろいろなお話をして、現状の状況を分析説明して御理解を頂いた。

ところで今期の売上はとお尋ねしたら、お返事がない。試算表はありますか?とお尋ねしたら一応出てきました。
拝見してびっくり!4ヵ月経過で何と売上高800万?月200万平均しかない。この他に大型官庁工事が2千万あるそうですが、計算すると200万X12+2000万=4400万が現状の今期の見込み売上、前期の約半分です

先程損益分岐点の売上が現状の利益率で2億円必要です。と御説明後だったので、本来なら大騒ぎになってないとおかしい(資金繰りも大変なはず)
知らない事は恐ろしい事だと思った。税理士さんから試算表を頂いた時話はありませんでしたか?何も聞いてない。との答え、資金ショートしない理由を調べて2度ビックリ!

材料の仕入れ先が1社に限定され、ある時払いの催促無しの取引で長い間の取引慣習があるとの事。
つまり売上が落ちても材料の仕入れが未払い(勿論買掛金にも未計上)なので、資金繰りは多少詰まっても廻っていた事が分った。理由を説明して大変さをよく説明。

未だにこんな取引があるとは本当にあった嘘のような話を実体験した。ビックリの連続の訪問先であった。

でもこの社長分ったけど、本当に改善策早急に実行してくれないと大変な事になるけど、大丈夫?
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プロフィール
HN:
服部 正雄
性別:
男性
自己紹介:
長年にわたる建設業での総務・経理経験を活かし、”脱どんぶり勘定”を目指す経営者様の補佐役として『株式会社アイユート』を設立し、事業に邁進する。
コンサルティングと原価プロにより、事務処理型の経理からの脱却・攻めのデータ・数値分析手法で経営改善を実現する。

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