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建設業の総務・経理に携わって、数十年… ”脱どんぶり勘定”を目指す経営者様の補佐役として事業で邁進中。日々の出来事や思いを綴ります。
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先日、卸商の組合様で消費税のセミナーをさせて頂いた。

私としては3つセミナーでお届けしたい事があった。1つは消費増税についての正しい理解、そして増税に絡めて資金繰りのお話そして最後に儲かる会社にする為のポイントとして粗利益のアップ。

卸商なので粗利益が薄い業界です。売上アップや固定費削減等の改善よりも粗利益のアップに努力の重点を置いて、商売の基本である、値良く売る事を具体例も交えてお話させて頂いた。

終了後数々の質問の最後に、主催者の代表者から当組合の目的の一つに適正利潤の確保があります。私の話とマッチした話になったとお褒めの言葉を頂いた。

粗利益が下がった場合の経営に与える影響度の話等もう少し掘り下げて話をしたかったが、時間の制約と本題は消費税の話なので出来なかったが、このテーマは重要で受け入れられやすい具体例も沢山あり今後もそんな話を提供したいと思います。
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年商4億円の建築工事主体のお客様の話です。

25年6月頃取引先の紹介で新規の建設会社より見積の依頼が有り、多少利益率の良い内容で300万位の下請工事を受注。7月に施工して請求書提出するも、10月になっても入金が無い為催促の電話を入れた。

少し入金が遅れていますが施主からまもなく入金予定ですので、もう少し待って下さいとのお返事で様子をみる。

12月になって再請求の電話をすると、会社の電話も、社長の携帯も何度掛けても留守番電話の応答メッセージになる。帝国データバンクに問い合わせても倒産の事実はないが・・・・・・・・

今後回収できるかどうかは不明であるが、反省点として
①取引先の紹介とは言え、新規の取引先について、与信調査等、慎重な対応が必要だった。
②10月の時点でもっと強く回収に向けての対応をすべきだった。
③今になって思う事ではあるが、既存の下請会社が支払遅延等で、仕事を請けてくれなくなって、新規先を探していたのでは?
④見積り通りの金額で受注出来た事、利益率も充分確保出来た事に、疑いを感じなかった。甘い話の罠にはまった?

等役員会で反省の声が出て、やはり一定のルールが必要ではと社長も専務も感じてくれた。

誰が悪いと言う話に置き換えず、率直に反省、改善点を話し合える事が良い事ではあるが、

そういえば、以前私の勤務先で、ある建材商社に注文しようとした時、その会社から新規の場合は半分を納品前の入金、残りの半分を納入後7日以内に振込の条件提示をされた事を思い出した。

他人事ではありません、皆様の会社でも新規の取引充分ご注意を!


専門工事の年商5億円の建設会社で本当にあった考えられない話です。

この会社のお客様である年商50億円位の中堅住宅会社から支払日前に支払通知書が届き
工事毎の入金明細、協力会費、材料支給分、振込料等の相殺明細振込金額等細かく記載されています。


経理担当の奥様から重複して入金が入った時はどう入金処理をすればよいですか? 問い合わせがありました。
私は同じ工事の追加工事等では?担当者に確認をして下さい。と申し上げましたが、どうやら1つの工事の請求で、2回入金があったようです。


小規模の建設会社では、2度払いは何回も発見していますが、さすがに50億の規模の会社です。
私には考えられずに同じ工事名で2つの工事を実施又は追加分と思った訳です。

取りあえず月次の処理が出来ないので、借受金で経理処理して工事売上にはしないようにご説明。

後日先方から過入金の連絡で返却依頼がくるかもしれないし、又こちらから先方にご連絡して確認頂く事も必要かと
社長にご説明、
社長曰くいつも値引きやらサービス工事をやらされているから・・・・・・・・

この考え方の善し悪しは兎も角考えにくい出来事ですが、本当にあった出来事です。
金額にして200万位の話です。大きな会社でも経理のミスは発生するのです。
チェツク体制の確立重要です。

さて、架空売上を立てて、入金処理をしたのか?お客様に話して返却したのか?興味ある出来事です


ご相談を頂いた訪問先の年商10億の総合建設業でのお話です。

決算書を拝見して流動資産の中に仮払金勘定が多額に有り、社長に内容のご質問をした。
答えは・・・・・・・、経理の奥様におーい仮払金の中身はなんだと質問
答えは・・・・・・・税理士さんに確認しておきます。とのお返事でした。

決算書の内訳書を拝見できれば書いてありますよ。分厚いファイルを拝見して、仮払金は○○会と社長への仮払いが殆どですね。
○○会は安全協力会ですか?社長への仮払金はいつの分ですか?

社長いわく、なんで会費を徴収して運営しているのに○○会に仮払があるのだ?どうして俺が金を会社に貸しているのに、仮払金になっているんだ?とお怒りの様子。

こんなケースは少なからず中小建設業に見られます。例えば売掛金に何年も回収が滞っている不良債権が残っていたり、随分前に駐車場に変っている倉庫の建物が固定資産のまま残っていたり、税理士先生の確認不足や説明不足もあると思いますが・・・・

自分の通知表です。売上と利益と税金だけが決算書ではありません。貸借対照表の内訳、内容の確認年に1回はきちんと理解して、分らなければ税理士さんに質問しましょう。

どうせ話しても聞いてくれない、分らないだろう、先生は勝手に理解して説明して頂けないのかもしれません。

いくら信頼している先生に任せていても、先生が経営しているのではありません。
経営者は貴方です。まず自分の通知表の中身を知る⇒そこから会社の改善も始ります。苦手な事も最低限の要点は理解して経営にあたる。そんな経営者であってほしいと、この社長にお話させて頂きました。

専門工事業で4期連続赤字の社長さんとお話させて頂いた。

でもこの会社は流動比率400%超、自己資本比率81%で銀行借入は無し資金繰りに苦しむ様子も無く、信用調査機関の評価も高い。優良な会社です。

社長にお聞きすると、先代の創業以来60年超、堅実な経営を貫かれバブル期も銀行の融資攻勢を退け、本業に関係の無い資産の取得も無く、堅実に経営をされてきた。

そんな話が社長の話、でもリーマンショック以降赤字体質になり、どう脱却するか?についての相談だった。

詳細は控えさせて頂くが、言える事はこの自己資本の充実!ローマは一日にしてならず、永い間の利益の蓄積が、ものを言っている訳です。

会社に何故利益が必要か?

ある先生のお話を思い出しました。会社における利益は、貯金のようなもので、将来に向けて飛躍する時。チャレンジする時。
そして会社が低迷した時に会社を救う為に経営者は利益が必ず必要!

その先生のお話そのものの様な話である。

少し儲けが出てきて、税金を払うよりと、必要性の検討をせずに、何か経費になるものを購入したり節税策の為にお金の社外流失をする経営者の皆さん

税金を払っても内部留保の重要性をよく理解され経営に臨んで下さい。

何故なら会社を永遠に継続する為に、貯金は大事です。
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プロフィール
HN:
服部 正雄
性別:
男性
自己紹介:
長年にわたる建設業での総務・経理経験を活かし、”脱どんぶり勘定”を目指す経営者様の補佐役として『株式会社アイユート』を設立し、事業に邁進する。
コンサルティングと原価プロにより、事務処理型の経理からの脱却・攻めのデータ・数値分析手法で経営改善を実現する。

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