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建設業の総務・経理に携わって、数十年… ”脱どんぶり勘定”を目指す経営者様の補佐役として事業で邁進中。日々の出来事や思いを綴ります。
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中小建設業の経営者とお話をしていて、自社の売上高を知らない経営者は殆どいません。

しかし粗利益率や営業利益や経常利益又固定費が幾ら掛かるか?の質問には殆どの経営者が解っていません。実は固定費と粗利益額の関係が重要な事はお客様の経営者にいつもお話する事です。 “粗利益>固定費”

この話は又の機会にしますが何故建設業の経営者が売上高にこだわるのか?について考えてみました。

まず公共工事の経営事項審査の評点項目に、工事種類別年間平均完成工事高が評点の対象になり公共工事の入札におけるランク付けの問題があります。(売上高が下がって利益が増えてもこの項目の評点は下がる)

二つ目は仕事量の確保で先行きが不安になれば、協力会社の職人さんや自社の職人さんを遊ばせたくない気持ちが優先して、厳しい金額でも仕事の量を優先してしまう事です。中には材料費や外注費等で請金を超える完全赤字の、”遊んでいた方がまし”の工事もあるのですが・・・・・・・

三つ目は経営者の妙なプライドだと思います。同業他社との比較等で負けたくない事が売上高にこだわる理由だと思います。

業界紙や信用調査機関の冊子等に会社名と売上高の掲載等、比較的公表され易い事もあるのですが、経常利益額や自己資本比率、借入金の金額等も調べれば分るのですが公表されません。

最後に、資金繰りが厳しい会社ではお金を廻さないと会社が危機を迎えてしまう事です。これも利益度外視で資金繰り重視の会社もある理由です。ただ緻密に資金繰り表等で管理している会社は少ないのですが、アバウトな経営者の頭の中で、目の前の資金繰りがちらつくのでしょうか?これは延命治療のような気がします。

でも10年この仕事をやって来て自信を持って言えます。売上高重視ではなく、粗利益額重視の経営姿勢が今後生き残る為には絶対必要です。多くの経営者に言い続ける事が私の仕事です。







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プロフィール
HN:
服部 正雄
性別:
男性
自己紹介:
長年にわたる建設業での総務・経理経験を活かし、”脱どんぶり勘定”を目指す経営者様の補佐役として『株式会社アイユート』を設立し、事業に邁進する。
コンサルティングと原価プロにより、事務処理型の経理からの脱却・攻めのデータ・数値分析手法で経営改善を実現する。

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