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建設業の総務・経理に携わって、数十年… ”脱どんぶり勘定”を目指す経営者様の補佐役として事業で邁進中。日々の出来事や思いを綴ります。
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お客様の年商4億円の専門工事の会社さんの出来事です。

仕事の多くを大手建設会社の下請受注されている形態で自社が元請として受注する事は僅かです。

自社の職人はメンテナンスの要員だけで仕事の多くを外注先の協力会社に発注しております。

問題が発覚したのは、元請会社からの入金時の相殺処理です。仕事が完成して、請求書を発行してから入金を頂く迄の間が、50日間あります。

対して下請の協力会社への支払サイトは月末締切の翌月末の支払ですので、30日間のサイトになります。

今回大型工事があり、元請先からの入金前に当然ながら下請先への支払はその20日前に終了しております。

元請先からの入金明細を確認した所、多額の現場経費の相殺がされており、請求額からお振込頂いた額は大きく減額されていた訳です。

その20日前には下請先に全額振込支払済みです。つまり相殺すべき金額を把握していなかった事になります。良かったのは、後で話をして次の支払時に相殺できる事になった事です。

元請先によっても違いますが、支払明細が到着するのは支払日の1日前位が多い訳です。中には支払明細を発行しない元請もある位です。

勿論現場担当者が相殺内容等を事前に掴んでおく事も重要ですし、原価管理上も把握して頂きたい事項ではありますが、現実にはお金の管理を全て現場担当者が出来ていません。

この事例に限らず、下請先への相殺漏れについては、どんぶり勘定の建設会社のあるある話ですが・・・・・・・・

この会社の社長の一言が印象的でした。

以前だったら確実に知らない間の出来事で済まされ、うちの会社が全部損を被っていたけど、そういった事が分るようになっただけ成長したわ!

脱!どんぶり勘定の成果の一つです。
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プロフィール
HN:
服部 正雄
性別:
男性
自己紹介:
長年にわたる建設業での総務・経理経験を活かし、”脱どんぶり勘定”を目指す経営者様の補佐役として『株式会社アイユート』を設立し、事業に邁進する。
コンサルティングと原価プロにより、事務処理型の経理からの脱却・攻めのデータ・数値分析手法で経営改善を実現する。

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