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建設業の総務・経理に携わって、数十年… ”脱どんぶり勘定”を目指す経営者様の補佐役として事業で邁進中。日々の出来事や思いを綴ります。
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新国立競技場の建設現場で、今年の3月に失踪して自殺した23歳の現場監督の話がニュースになりました。

月200時間を超える残業で労災認定を受けた事は記憶にある所です。

この事件、20年位前に私も建設会社の総務部長時代に同じような経験があります。

新卒の社員を採用、6ヶ月位後に自殺ではなかったのですが、突然出社せず家にも帰っていないいわゆる失踪された訳です。家族からも相談を受け警察にも相談に行った記憶があります。無事だったので良かった訳ですが、今回の事例とまさに同じような状況でした。

新国立競技場の決定迄に金額の高額な事やデザインの話等時間が掛かった事のしわ寄せがここにきている訳です。

若い現場監督の見習いのような立場の社員は、大変辛い仕事です。世間の方にそんな仕事がある事をお伝えしたいと思います。

私の勤務していた会社の話ですが、どんな仕事も辛い事が有り、簡単な仕事はないと思いますが、経験の少ない若い監督はコミュニケーション能力や忍耐力等の個人差はありますが

失踪した社員の場合には、真面目な性格ですが、少し要領の悪さは感じていました。

工期が無い事で上司の監督も気持に余裕がありませんので、ミス等には厳しく叱ります。

時間に追われながら覚える事も沢山あります。

又お客様の元請の現場監督も年長の上司には言い難い事等若い現場監督に激しい言葉で文句を言います。

そして厳しい就労条件で作業を進める、年配の職人さん等からも指示が悪いとどやされます。

会社に帰れば、この現場どうなっているのか、等会社の管理職からも詰問されます。

そして朝早くから現場に出て、帰りは毎日10時過ぎそれから翌日の手配確認や書類の整理等々
辛い事ばかりです。

でもその失踪した青年は命は落としませんでしたが、転職しました。自分で採用に関わりながら残念ではありましたが、転職して良かったとも思いました。

長くなりましたが、業界に関係のない方もこんな現場監督の苦労のお陰で競技場も建つ訳です。

又業界で少しでもご理解される方は励ましの声等も掛けてやって下さい。

又職人さんや上司や元請の現場監督さん、自分も厳しく一杯一杯で仕事をしているのは分りますが、人間力を磨いて頂きパワハラの無い職場で良い人間関係を創りだし厳しいながらも愛のある叱責をお願いします。

業界に若い方が少ない訳です。業界の未来の為にも、若い現場監督を育成する事も大事な事だと思います。






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現在、業界全体としては好調な建設業ですが

殆どの業界関係者はオリンピック迄は良いがその後は、酷く落ち込む。

そんな見方をしている社長さん方が多くお見えです。

では、それまでに落ち込みの予測に耐える為に何を今のうちにするのか?

対策を立てている会社さんは余りありません。

例えば業績の好調な今の内に、人材の採用や人材教育等から人に投資をして、強い会社にして行くとか

財務体質を強くする為に、今の内に税金を払ってでも自己資本比率を高くして不況になっても慌てない会社にしようとか

販売力の競争に負けないように、ホームページの拡充とか、営業コンサルタント等に教育して頂き営業力を強化しようとか

技術力や資格の取得に力を入れて、品質の高い仕事が出来る会社にするとか

いろいろな選択肢から自社に合った強化策を選定して、会社を強くする!!

そんな事を考えている社長が少ないと思います。

でも、それが社長の仕事です!

自分の会社の事です。早く取り掛からないと、間にあいませんよ。



私の書籍 “小さな建設業の脱!どんぶり勘定” の中に読者プレゼントとして

メールの個別相談と脱!どんぶり勘定レポート集を提供させて頂く事になっております。

その中で、プレゼントの応募者のご相談内容が同じようなお悩みがあります。

それは、儲けの中身が分らない不安です。

毎期、売上規模の変動は余り無いのに、利益の変動が大きいので先が読めない不安です。

工事毎に原価の管理を実施⇒完成工事と未成工事に毎月分ける⇒毎月未成工事受入金と支出金の振替を実施した試算表を作成⇒月毎の完成工事の粗利益を把握(その中身を、セグメント毎、元請先毎、支店毎、工事担当者毎等に把握)
此処がまず第一歩になります。(此処が出来れば売上の中身が把握できますので、何故売上は同じ位でも利益の変動の理由が分ります)

そして毎月、未成工事の受注残高と工事毎の見込み粗利益率の把握を実施すると、決算までの工期の把握から、今後の売上高と粗利益高の予測が付きます。

そこから年間の固定費を引けば、決算の見通しもたちます。

遠方の為、メールでのお答えや資料の提供でしかアドバイス出来ませんが、少しはお役に立てたかもと思う充実感や達成感を味わう事が出来ています。(忙しさと引き換えですが)

実践的なアドバイスは会社の資料等を拝見しないと無理ですが、やる気のある経営者は書籍やセミナーから自社に持ち帰り試行錯誤しながら改善を試みます。

私自身もそうであった様に、徐々に自社のレベルが向上する事と問題だと思っていただける経営者が増えてくれば、業界のどんぶり勘定の体質が改善され、建設業界が良くなる事を信じています。




森友問題について建設業との係わりの中で思う事があります。

政治的な忖度の話は別として、契約書が建設会社から複数作成されて、提出するお役所毎に金額が違い補助金の申請等に使われている事。

つまり本来の契約書では無く、金額を水増しした事で補助金を過大に受領した事が詐欺罪になったと理解しています。

私も建設会社にいた頃、同様な事をお客様に頼まれて実行した事があります。金額はそんなに大きく無いのですが・・・・・・

やはり税金である補助金を取得する為に、過大な見積書や契約書を作成する行為は拙いと思います。

でも・・・・頼まれると断りにくい行為ですよね。

住宅会社等でよく見かけるのは、自己資金が少なく引越のお金や取得税や火災保険料等のお金が不足するお客様に、銀行用の契約書や見積書を作ります。

つまり本来の契約書と2通の契約書が存在し、実際に家を建てる資金より多く住宅ローンを組む場合があります。

これは家を売りたいが為の住宅会社と自己資金が不足していても、返済資金は収入等から見て大丈夫の方が家を建てる夢の実現に共同して実行する訳です。

更に銀行も住宅ローンを貸したいので、表向きは絶対に銀行員は知っていない事で進めますが、

本当は知っていても、知らない事として融資の実行を勧めます。

住宅取得控除の税金控除の不当取得に加担した事になるので、住宅会社はアウトの話なのか?
金額が少ないのでセーフなのか?コンプライアンス的には問題があると思います。

自分としては直接補助金等を取得するケースはダメだと思うが、住宅所得控除もアウトなのか?又住宅所得控除がなければ同様の行為はセーフなのか?

考えさせられる所です。


あるセミナーで講師の先生が、仕事ってなんですか?
そんな質問があった。

パソコン入力、接客、請求書の作成、職人さんの手配、安全書類の作成・・・・・・・・・・

皆が職場で自分の行っている仕事を言い出した。

講師の仰るには、それらは皆作業です。

「仕事とは自分の持てる力を使って人の役に立つ事」と言われました。

仕事は生活をする為の収入を得る手段。

と思う人もいると思いますが、折角仕事をするのであれば、お金を稼ぐだけではなく

何か人の役に立つ、社会の役に立つ

そんな思いを持って仕事をすれば、充実した毎日が過ごせるのではないかと思う。

前に聞いた話ですが、ある鉄道会社の話しを思い出しました。

アメリカの話で、鉄道会社の社長が線路の修理現場を見に行きました。
すると一人の作業員が声を掛けてきました。

「久しぶり!君も随分出世したもんだね。君が社長になったと聞いた時は本当に驚いたよ」
見ると、その作業員は、10年前に社長と一緒に作業員として働いていた友人でした。

そしてその友人は言いました。
「10年前は一緒に、1日50ドルのの給料をもらう為に働いていたのに君も変わったね」

社長は答えました。
「そうだったのか。君は50ドルをむらう為に働いていたのか」
「私は10年前も、今も、この鉄道会社の為に、そして世の中の人たちに快適な旅をしてもらう為に働いているんだ」



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プロフィール
HN:
服部 正雄
性別:
男性
自己紹介:
長年にわたる建設業での総務・経理経験を活かし、”脱どんぶり勘定”を目指す経営者様の補佐役として『株式会社アイユート』を設立し、事業に邁進する。
コンサルティングと原価プロにより、事務処理型の経理からの脱却・攻めのデータ・数値分析手法で経営改善を実現する。

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