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建設業の総務・経理に携わって、数十年… ”脱どんぶり勘定”を目指す経営者様の補佐役として事業で邁進中。日々の出来事や思いを綴ります。
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新規の年商4億円位の専門工事のお客様でのお話です。

私がお客様の事務所で作業中に事務員さんが労災保険料の年度更新手続き書類を作成中の書類を拝見してびっくり!

何と下請工事の受注分も現場労災の工事名に入っており金額も元請、下請両方の施工金額が記入してありました。

私はその事務員さんにご説明。労災は元請の会社が負担する仕組みで下請の仕事で万一労災事故が発生しても元請先の労災保険を使うことになります。従って保険料の基となる金額は元請の工事分のみを記入集計すればOKです。

事務員さんいわく今迄こうやってきたし、事務組合の人にも書類を見せてから提出していたのに何も言われなかった。
私の話に納得がいかない様子。事務組合に私の話の真偽を確認少し文句を言って納得して頂いた。

事務組合の方ももう少し細かく確認して下されば、でも慣れた仕事の見直し、特に保険料に直接関係する重要な仕事です。

仕事の見直し、疑問に思われない作業と仕事の違い等、この会社でお役に立つ事も今後多くなりそうな予感がし、やりがいのあるお客様に巡り合えた気がする。(笑い)


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日時   平成24年5月12日(土)13:00~16:45
会場   ウインク愛知1308会議室(愛知県産業労働センター)
      名古屋市中村区名駅4-4-38 TEL052-571-6131
参加費 1名 3,000円

第1部  講師 株式会社アイユート 代表取締役 服部 正雄
      『売上アップ・経費節減より重要なポイント実践事例公開』

第2部  講師 辻和彦税理士事務所 代表 税理士 辻 和彦
      『建設業の税務調査をしてきた立場から言えること』

第3部  『質疑応答・個別相談コーナー』

主催/セミナー事務局 Kオフィス 担当 柴田
TEL 052-589-6435



 
お客様の建設業の下請会社の社長の話。職人さんの会社で社員もいるが、売上5千万以下なので、青色申告時に内容が分らないまま、簡易課税制度を選択。

実際に売上時にお預かりした借受消費税と、支払時に支払う仮払消費税の差額を決算時に精算するのが本来であるが、小規模業者の為に簡易課税制度がある。業種で税率が決まり建設業の場合は売上の30%に課税される。
つまり4000万の売上があれば(4000万X0.3X0.05)60万が消費税額になる。

ところが業績悪化でお客様の会社A社に常用の形で入りこみ、社員共々労務費の売上計上で縮小を計った。処が従来からのお客様B社から大口の受注があった。でもA社に救済された事もあり、大半を占める事になった、B社の売上全てをA社にそのまま利益無で丸投げの形をとった。(自分達の労務費はA社から支払われる為)小切手で回収分そのまま、A社に小切手を渡す形で処理。

本年の消費税の計算は簡易課税の為B社の売上3000万に45万の消費税の支払い義務が生じた。本来の計算であれば、B社からの借受消費税45万ーA社に支払時の仮払消費税45万=0円の計算が45万支払うハメになった。

小規模の会社でも、無関心で本質を知らずに経営するとこんな事も起きる例でしたが、私が感ずるところ、こんな事例は別の事でも発生していると思う。
小規模でも経営者はよく勉強してほしいと思います。

お客様の経理担当者が急病になり出勤不能に、急遽給与計算のお手伝いをした。
給与の計算を前月を確認しながら、慎重に見直し確認を続けて完成。前月の振替伝票を見てビックリ!

通勤費で定期券分を支給している社員、自家用車で通勤者には、距離によって金額を通勤手当で支給等確かに通勤手当はあるのだが、振替伝票には給与手当の科目しかない。

給与手当は消費税がかからない不課税だが、旅費交通費又は福利厚生費にて通勤費の処理をすれば課税仕入れとなり仮払消費税が発生する旨ご説明。

社員さんの少ない会社で年間約100万円の通勤費だったがそれでも年間5万円のキャッシュを余分に支払った事になる。

顧問税理士にも連絡、給与の計算は会社の方でやっていたので・・・・・とのお返事。今期分は修正依頼をしたが、こんな初歩的な事よく見てやって下さいよと言いたいところを我慢して宜しくお願いします。

経理に限らず、慣れ親しんだやり方、前通りのやり方、疑問も持たず、確認もせずに仕事を続けるそんな会社多いのでは?
売上規模10億位の土木、建築部門を有する建設会社でのお話。

受注時より厳しい条件で受注した工事1件8千万位の現場が二つ同じ発注先から受注、当初5%位しか粗利益率が見込めない形でスタート。

二つの工事で統一発注による原価圧縮、追加金額の受注等も見込んで、AさんBさん2名の現場監督が各々の工事を担当した。

工事が終了して、最終清算の数字をみてびっくり! Aさんは厳しい中予算管理や発注、現場管理等に努力の成果があったのか粗利益率12%で完了、当初予測を上回った形で終わらせた。

Bさんも遅くまで頑張っていたが、予測を大きく下回り粗利益率1.5%で完了。

1工事8千万として12%は960万、1.5%は120万、同じ会社で同じような現場で840万の差がついてしまった。
この差は何だろうか?大いに反省して頂き今後に活かして頂きたいと思う。

利益意識の問題、実行予算等やり方の問題、交渉力の問題、いろいろ考えられるが、今後もBさんが担当されるのなら、支払い時の管理、値決めの問題、毎月現場の決算の実施等具体的にやり方を改善しないと今後も厳しい受注環境の中、改善を積み重ね、会社全体で理解させ取組まないと生き残れません!

厳しい言葉を社長の為に社長に申し上げた。
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プロフィール
HN:
服部 正雄
性別:
男性
自己紹介:
長年にわたる建設業での総務・経理経験を活かし、”脱どんぶり勘定”を目指す経営者様の補佐役として『株式会社アイユート』を設立し、事業に邁進する。
コンサルティングと原価プロにより、事務処理型の経理からの脱却・攻めのデータ・数値分析手法で経営改善を実現する。

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