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建設業の総務・経理に携わって、数十年… ”脱どんぶり勘定”を目指す経営者様の補佐役として事業で邁進中。日々の出来事や思いを綴ります。
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新しいお客様は専門工事業で年商10億円の会社さんです。

ご契約頂き決算書を拝見すると、税込決算になっていました。

今迄のお客様は全て税抜の決算でしたので驚きました。稀に経営相談等で拝見する決算書で税込も拝見した事は有りますが、年商5千万円に満たない簡易課税の会社の場合でした。

顧問の税理士先生に何故税込ですか?とお尋ねすると、お金の流れを中心に経営の指導をしたいとのお話でした。

お金の流れならば、キャッシュフロー計算書や資金繰り表を別途作成してご指導頂いた方が良く理解されると思いますが・・・・・

懇意にしている税理士さんにお聞きすると、会計ソフトの設定を変えるだけで簡単に出来るし、お金の流れの説明についても私と同じ意見でした。

自分なりの見識から申し上げると、期中は税込みで試算表等を作成(売上が大きく見せる事が出来る)しているお客様はありますが、売上を大きく見せる事以外にメリットは感じません。

自分の把握しているデメリットは
①納付する消費税が販売管理費の租税公課になり、経常利益は変らないが、分析時に分母の売上が大きくなる為に経常利益率は少し悪い数値になる事。
②交際費(この会社様で1200万あり)全額経費にならない部分もある為、税抜であれば消費税分が所得加算金額が少なくなる。又固定資産か消耗品かの判定時にも微妙に消費税分が節税出来ないのではと思います。
③又大きな設備投資があった時の減価償却費の処理を考えると、減価償却費が消費税分多く計上されたり、納付する消費税が販売管理費の計上になり差引の利益も大きくなったりすると思う。
④又お金の話であれば、毎月借受消費税と仮払消費税が表示され差額が預かっている消費税もはっきり分かるし中間で納付した分も未払消費税のマイナスで表示され毎月資金面でもはっきり解り都合が良いと思う。
⑤更に建設業の場合には、公共工事の受注等に必要な経営事項審査を受ける場合には税抜決算が必要です。勿論行政書士の先生のお仕事ですので私がとやかく言う事ではありませんが、前期のように期中で税率の変更等があれば、正しく税抜きに引き直して処理する事は自分の経験からも非常に難しいと思います。

こんな話も、お節介な性格ゆえ、追々経営者にご説明する事になるのですが、税理士さんの反論も怖いので勉強して理論武装しないとと思っています。お読み頂いた専門家の先生方税込経理のメリットや私のブログに誤りがあればご教示頂きたいと思います。

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新規にお手伝いさせて頂く予定の年商4億円の専門工事業さんのお話です。

決算を控えて溜まっている領収書の整理と会計入力の整理を少しだけお手伝いした時の話です。

この会社では、社員さんや社長さんから領収書を提出して、経理担当の奥様が現金を支払うやり方で現金の経費精算を実施しています。

拝見していると、会社名と領収金額の記載はあるのですが、何を買ったか?又何の経費を払ったのか、不明な物が数点ありました。しかも2~3ヶ月前の領収日付です。

決算だからと言う理由で急いで提出されたものと予測されます。

本日の所は勘定科目不明で処理して後日、内容を確認して税理士さんに報告して下さい。としか言えませんでした。

現金の管理がきちんとしていない会社ではありがちな事です。

これは経理担当が奥様だから許されているようなルールであって、会社としての経理部署の取扱は改善された方が良いとアドバイスさせて頂きました。営業担当や工事担当から経理担当に廻る資料と言う観点で拙い事です。

改善点は出金伝票の発行をお金を使った方が記入、領収書と一緒に⇒決裁者に廻す⇒決裁者は内容金額等の妥当性を確認⇒経理担当に廻す⇒それから支払い実行(最低限のルールをお話しました)

①お金にルーズは許されません。
②何のお金を使ったかの報告義務
③妥当性の判断等内容を確認する人の意識強化
④経理はお金を管理する立場で決裁する立場では無い

こうしてきちんと会社のお金を支出する事で、現金の管理体制が出来、会社のお金を使うと言う意識も芽生え、一部に発生する不正な行為も防げる訳です。

こうした一つ一つの改善が『脱!どんぶり勘定』に繋がり利益の増加にも繋がると思います。
時間はかかるかも知れませんが改善して頂くように頑張ります。

ある専門工事の会社さんのお話です。

大手のハウスメーカーからの受注を出来るように、紹介者も得て営業攻勢をかけて、その努力が実りかけたところ、

担当部署から“残念ながら御社の取引口座は開設できません”とショッキングな連絡。

理由を確認して頂いたところ、決算書に問題有りとの事

それは、社長貸付金が会社の資産課目にある事です。何故あるのかは省略しますが、通常は社長が会社の資金繰り等厳しい状況があれば、個人のお金を会社に貸付ける、良くある話ですが、今回は反対のお話で、会社のお金を社長に貸付けしている事で非常にまずい事です。

銀行は当然ながら、社長=会社です。つまり貸したお金は、決算上は資産ですが、実際は不良債権と同じ事になります。又会社に貸したお金が社長の支出に使われる、迂回融資や事業目的以外のお金に使われた事とも取れます。

どうしても事情がある場合には、決算時に一時的に見せ金で返済するか、別の勘定科目を使う等税理士さんの腕のみせどころと思いますが・・・・・・

決算書は税務署への提出書類とお考えの税理士さんが多い事も事実ですが、

この会社当然社長は決算は税理士さんにお任せです。知らないうちに社長の思ってもいないところから会社の評価が下がっているしかも対策を考えもしないで、

経営者は会社の経営評価も含めて考えてくれる税理士さんにお願いする。又それを見極める力が必要です。見極める力が無いとお考えの方はアイユートにご相談下さい(笑)

お客様の年商8億円の建設業の会社様のお話です。

会計事務所の職員さんからお客様の事務担当に、4月の入金、支払を銀行帳や手形帳に5%か8%か記入して下さい。との依頼

この会社では自計化出来ておらず、会計事務所で記帳代行の形をとっています。又銀行帳等から分らない相殺等の処理も従来置き去りにされていました。私の方で、相殺内容を毎月メモしてお渡し売上等を正しく工事別と照合しています。

お客様の中でも入金時や支払時に売上、仕入等を仕訳されている会社様も中にはありますが、3月末の売掛内訳等で5%と8%の区別を出来るような資料を提出してお願い、又経過措置適用等イレギャラーな工事はお知らせして対応させて頂いていますが、この会計事務所の職員さんに3月と4月の資料を参照してお願いします。他のお客様の会計事務所さんではこの形でお願いしています。・・・・とお伝えしましたが、やはり会社の事務担当に銀行帳に5%か8%か記入して下さい。
と依頼しているようです。5%の請求分の入金が何時まで続くのか分りませんが続く限り記入が必要?

よくお聞きすると、顧問料はそこそこなのに、会社に訪問して帳票の確認等は1度もない様です。

勿論会社で自計化出来、経理の分る方が見えて、経理力のアップが経営向上の鍵と何時も申し上げているのですが・・・・

経理力の不足している会社+不親切な指導等無い会計事務所=会計・経営への不安・不信に繋がると思います。

1日も早く経理力のアップを図り経営向上を目指して頂きたいと心より思っています。
中小建設業特に規模の小さい会社では現金の管理が不十分です。

年商5億円専門工事のA社では、現金出納帳もなく、現金保管の銭箱もありません。
小口現金の支払等は全て経理担当の奥様の財布から支出、まとまった支出がある時は銀行から引出されて現金勘定に振替、領収書等はビニール袋に入れて、税理士さんに記帳代行して頂き、先生は領収書を見て、内容を判断したり予測したりして、1~2ヶ月後に会計ソフトに入力

ある時100万単位の支出が通帳から引出されていたが、領収書も無く記憶も無く、何の支出か不明?

結局社長借入の返済と言う事で処理されました。

この会社の場合は売上代金が現金で入る事は余りないので、入金の忘れ(売上除外)になる事はありませんが
リフォーム業のように、ユーザー様から直接売上の代金がその場で現金入金等のある会社では、入金処理、売上処理等もあいまいな会社も見受けられますが大問題です。

結局何が言いたいかと言うと、現金出納帳等は毎日記帳(入力)週に1回位は金種票を作成して、実際有高と照合してきちんとした管理をしないと

奥様以外の社員等に仕事が引継げない事。
記帳ミスも含めて本来の内容と違った処理になり、経費であっても経費にならない(逆もあるが)

つまり正しい会計処理が出来ない会社になりそして重要な事は会社が現金にだらしないと言う事は使い込み等不心得な社員を作ってしまう原因にもなります。

中小建設業の社長さん、経理の管理、現金の管理する体制作り重要な事ですよ!

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プロフィール
HN:
服部 正雄
性別:
男性
自己紹介:
長年にわたる建設業での総務・経理経験を活かし、”脱どんぶり勘定”を目指す経営者様の補佐役として『株式会社アイユート』を設立し、事業に邁進する。
コンサルティングと原価プロにより、事務処理型の経理からの脱却・攻めのデータ・数値分析手法で経営改善を実現する。

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