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建設業の総務・経理に携わって、数十年… ”脱どんぶり勘定”を目指す経営者様の補佐役として事業で邁進中。日々の出来事や思いを綴ります。
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6月決算の総合建設業でのお客様でのお話です。

私が訪問中銀行員が訪問され社長に決算書の内容について質問があった。

社長から補足説明を依頼され同席させて頂いた。
話の中で銀行員の方から三期決算書の比較した資料を見せられ、営業利益と経常利益の重要性について話があった。

銀行の思惑では、格付けランクを1つ上げたい意向のようです。

今期の決算書は、営業利益プラス、経常利益マイナス、税前利益プラスであった。私としては非常に残念でした。

何を言いたいかと言うと経常利益と税前利益の間には特別利益と特別損失がある訳で、特別利益の一部を営業外収入に移動、工事原価の一部を特別損失に移動出来る根拠の資料も出して税理士さんにお願いしてあったのだが・・・・・・・・
理由は別としてやってくれなかった事も判明した。

しかし私の常々申し上げている事を銀行員が社長に言ってくれた。我が意を得たりのお話です。

此処で社長様方に言いたい事
①自社の決算書の中身や状況を理解して、銀行に話が出来る社長になってほしい(税理士に全面的にお任せはNG)
②こう言う機会をとらえて、次期の目標、予定、変っていく方向等を銀行にPRしてほしい

何故なら銀行員は稟議が通りやすい(お金を貸しやすい)状況を作り出す為に社長からのそんな情報も欲しいはずです。






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自分で事業を起業して10期法人化する前も合せて13年の若い経営者のお話です。

自らの営業才覚を売りにどんどん受注を伸ばし10期にして10億の売上を突破されました。営業力施工力は立派だが、経理力に弱みを感じられ私のお客様になって頂いた訳ですが

いつも私が感心する事があります。それは大変お忙しい方ですが、自分のお客様がお帰りになる時に、必ずお見送りされるのです。

勿論私が最初に営業訪問をさせて頂いた時も、お見送り頂き大変恐縮した事を覚えています。

例え銀行の若手担当者でも、協力会社の社員さんでも同様に接してお見送りされるのです。

素晴らしい心遣いだと思います。順調に業績が伸びている一つの要因ではないかと思います。

そういえば、この会社以外にも、訪問先でいつもではないが丁寧にお見送りして頂ける社長もみえます。やはり業績は好調です。

赤字続きで業績にお悩みの社長方もこの社長の良い部分を見習われては如何でしょう。

お客様ばかりで無く、協力業者様、社員さん達の下支えで会社は成立っている訳です。

そんな経営に対する感謝の気持ち、心の在り方の部分が実は経営の結果に占める部分が大きくあると思います。
専門工事業で4期連続赤字の社長さんとお話させて頂いた。

でもこの会社は流動比率400%超、自己資本比率81%で銀行借入は無し資金繰りに苦しむ様子も無く、信用調査機関の評価も高い。優良な会社です。

社長にお聞きすると、先代の創業以来60年超、堅実な経営を貫かれバブル期も銀行の融資攻勢を退け、本業に関係の無い資産の取得も無く、堅実に経営をされてきた。

そんな話が社長の話、でもリーマンショック以降赤字体質になり、どう脱却するか?についての相談だった。

詳細は控えさせて頂くが、言える事はこの自己資本の充実!ローマは一日にしてならず、永い間の利益の蓄積が、ものを言っている訳です。

会社に何故利益が必要か?

ある先生のお話を思い出しました。会社における利益は、貯金のようなもので、将来に向けて飛躍する時。チャレンジする時。
そして会社が低迷した時に会社を救う為に経営者は利益が必ず必要!

その先生のお話そのものの様な話である。

少し儲けが出てきて、税金を払うよりと、必要性の検討をせずに、何か経費になるものを購入したり節税策の為にお金の社外流失をする経営者の皆さん

税金を払っても内部留保の重要性をよく理解され経営に臨んで下さい。

何故なら会社を永遠に継続する為に、貯金は大事です。
税理士さん向けのセミナーに参加させて頂いて、税理士さんの陥りやすい盲点となるようなお話を沢山お聞きする事が出来た。

その中で、興味深い話として、インターネットの広告費の消費税の課税処理の話を紹介します。

ヤフーの場合には、仕入税額控除が出来るが、グーグルの場合には仕入税額控除が出来ない。

何故か?

グーグルの場合には、サーバーの場所が、香港に有り、海外取引となるようです。フェイスブック、ツイッター等もよく確認が必要とのお話だった。

税務調査等で消費税の過大仕入税額控除として、修正させられるようです。

私の関与先は建設業でネット広告を出すお客様は少ないようですが、ネット広告を出す会社にとっては、注意が必要と共に、消費税の増税があれば、グーグルの方がコスト高になり、費用対効果の話にも関連します。

アンテナ高く、情報を活用できる、経営者が多くなる事を望みます。
中小建設業にとって決算期の工事未払金の計上については本来の利益が大きく変化する為、本当の利益を把握する上で重要です。

実体としては正しく把握されている会社は少ないです。

今回6月決算期のお客様で6/30に完成計上した工事で外注先からの請求書が7月日付で記入されている分の未払計上について、日付が6月付でないと税務署から言われるとのお話がこの会社の顧問税理士さんからご指導頂いた。

私は他の会社の事例で殆どの税理士さんの処理として、前期工事分として特定出来るものは、未払計上OKで、工事別原価管理の1つのメリットと共に正しい利益把握が出来る事も申し上げてきたので大変です。

実際に完成しても協力業者からの請求書は翌月であったり、翌々月であるケースは数多くあります。このような形でいくと決算月に大きな工事が完成すると、当期は粗利益が多くなり、翌期は利益率の低下を招く訳です。

そこで、今回税務署に見解を確認しました。

決算申告期限迄に、この場合8月迄に請求書があれば、前期工事分の原価である事がはっきり分れば未払計上OKとの事です。
又住宅等で外構工事等が残工事として3ヶ月以上請求が遅れる事もある訳ですが、こういった場合は翌期の原価として処理する様にご説明頂いた。(はっきりと残工事と注文書等で確認出来てもダメと言われ納得出来ない部分もありますが)この税理士さんとのやり取りで1つはっきりする事が出来、今後自信を持って決算等の支援業務に取組む事が出来ます。

このように建設業の特殊な会計処理について実務上の取扱税理士さんも勉強して頂きたいと思います。
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プロフィール
HN:
服部 正雄
性別:
男性
自己紹介:
長年にわたる建設業での総務・経理経験を活かし、”脱どんぶり勘定”を目指す経営者様の補佐役として『株式会社アイユート』を設立し、事業に邁進する。
コンサルティングと原価プロにより、事務処理型の経理からの脱却・攻めのデータ・数値分析手法で経営改善を実現する。

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