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建設業の総務・経理に携わって、数十年… ”脱どんぶり勘定”を目指す経営者様の補佐役として事業で邁進中。日々の出来事や思いを綴ります。
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新規の年商4億円位の専門工事のお客様でのお話です。

私がお客様の事務所で作業中に事務員さんが労災保険料の年度更新手続き書類を作成中の書類を拝見してびっくり!

何と下請工事の受注分も現場労災の工事名に入っており金額も元請、下請両方の施工金額が記入してありました。

私はその事務員さんにご説明。労災は元請の会社が負担する仕組みで下請の仕事で万一労災事故が発生しても元請先の労災保険を使うことになります。従って保険料の基となる金額は元請の工事分のみを記入集計すればOKです。

事務員さんいわく今迄こうやってきたし、事務組合の人にも書類を見せてから提出していたのに何も言われなかった。
私の話に納得がいかない様子。事務組合に私の話の真偽を確認少し文句を言って納得して頂いた。

事務組合の方ももう少し細かく確認して下されば、でも慣れた仕事の見直し、特に保険料に直接関係する重要な仕事です。

仕事の見直し、疑問に思われない作業と仕事の違い等、この会社でお役に立つ事も今後多くなりそうな予感がし、やりがいのあるお客様に巡り合えた気がする。(笑い)


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4年前に原価プロ導入頂いたお客様で、決算が終了したので、新年度に向けて数字のチェツクに来て欲しいとの依頼を頂き久しぶりに訪問させて頂いた。

決算書を拝見すると、完成工事高、完成工事未収入金、未成工事支出金、未成工事受入金と照合して未成工事支出金の間接配賦額が税理士さんの決算で金額が変わっていたので、原価プロ修正

最後に工事未払金が決算の残高と合っていない為、理由を調査してびっくり!

なんと社会保険料の未払いも、カウネットの未払いも、社長の地代の未払いも工事未払金に含まれているではないか!(原価プロでは、工事原価の未払金を管理)

未払費用の勘定科目も無い、未払金の科目も無く、工事未払金1本で管理、多分期中は社会保険料等の未払いは振替せずに決算だけ振替する方法のようだ。

担当の社長婦人にご説明、合っていない理由を御理解頂き、最初の月の試算表に工事未払金と販売管理費の未払費用と社長の地代等の未払金に分けて管理頂く様に理解して頂いた。

県庁提出の年度終了届も経営審査も違う意味で解釈されてしまい本当はまずい話なので、顧問の税理士先生正しく処理願います。最終利益が合えば良いと言う考えから脱却が必要ですよ。


お客様から建設業許可の5年更新の時期がきて、特定建設業の財産的要件が欠けている為、特定建設業の許可更新が難しい旨相談を受けた。

財産的基礎、金銭的信用について
①欠損の額が資本金の20%を超えていない事
②流動比率が75%以上である事
③資本金の額が2000万以上でかつ自己資本の額が4000万以上である事
全てに該当しなければいけない、この5年の間に赤字が膨らみ経営悪化を招いたと考えられる。
増資以外に要件を満たす方法は難しいと思う。

小手先になるが経営者と関連会社に一時的であれ増資するキャッシュが必要、言える事は
①経営者はお金を持っていないといけない
②小手先でなく抜本的に黒字体質に変身が必要
残念ながら分りきったアドバイスしか出来ない。
年商6億位の土木、建築共施工するクライアントでの決算時の調整打合せの話です。税理士さんから決算時に未成工事支出金に加算する間接配賦額の計算式の説明があってびっくり!した報告です。

材料仕入、外注費、社内労務費以外の経費の率(10%)を、未成工事支出金の残高X10%(経費率)=配賦金
と計算された。前期の未成工事支出金の残高が4,000万(配賦額400万)今期の未成工事が多く支出金の残が2億円(配賦金2,000万)つまり差額の1,600万が未成工事支出金に加算され(つまり原価が下がる為)粗利益が上がる。

計算式の乱暴さにびっくり!した。目的は工事原価の支出の内全部が今期の経費ではなく、ケース毎によるが、一定額は未成工事にも含まれるであろうと推定する一定の計算した額を今期の経費ではなく仕掛工事に加算しなさいと言うことで、税理士さん、会社ごとに異なった計算をされている。(計上の無い会社もあるが、本来税務署的にはまずい)

でも最終的に本来の利益から1,600万も変わってしまう事は疑問です。(逆に来期未成工事支出金が4,000万になれば、決算調整で1,600万の原価が加算される訳ですごい変動要因を持つ事になる)

継続性の原則もあるので、変更出来るかどうかは分らないが、来期迄には社長に良く理解して頂き本来の実態に合った方法を考えたいと思う。(税務的リスクも考え)
昨日、クライアントのT建設さんで、決算書の作成について、税理士の先生と経理担当の社長夫人の3名で打合せ流動負債の勘定科目の中で、買掛金と未払金の勘定科目で全て処理されていた。私の方から、建設業の年度終了届には、買掛金の科目はなく、工事の材料、外注、及び設計費等工事原価に関する未払は                

全て工事未払金の科目を作って、又販売管理費の未払金は未払費用に分けて頂いた方が、年度終了の時にも便利ですし、比較管理も簡単ではと、先生に申し上げた。

先生の対応が素直で助かりました。丁寧にメモを取って頂き、嫌な顔をせず表示改めますと言って頂けた。
お客様の為に申し上げた事が活かされた事、先生に感謝!

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プロフィール
HN:
服部 正雄
性別:
男性
自己紹介:
長年にわたる建設業での総務・経理経験を活かし、”脱どんぶり勘定”を目指す経営者様の補佐役として『株式会社アイユート』を設立し、事業に邁進する。
コンサルティングと原価プロにより、事務処理型の経理からの脱却・攻めのデータ・数値分析手法で経営改善を実現する。

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