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本日は経営不振な建設業の事例を報告させて頂きます。
前期迄好調な業績を示していた会社さんですが、今期は不振になった事例をご紹介します。
今期の受注が前期比50%程度減少している会社の例です。
同じような傾向にある会社を2社拝見しています。
仕事が減っているのですが、社員さんが暇でしょうが無いような空気がありません。
会社の受注が半分なので、仕事が半分になり同じメンバーで仕事をしているので、当然暇にならなければ可笑しいのですが・・・・・
受注や工事の施工に繋がらないお仕事をしているとしか考えられませんが、当然社員はそう思っていません。
特徴としては、マネージメントされていない、就業時間中の行動が社員任せの傾向にある訳です。
仕事は半分、粗利益も半分、固定費は同じ、当たり前のように赤字になります。
私はマネージメントして、少なくなった工事の仕事に半分の人員で仕事をさせ、繁忙期と同じような状況で仕事をして頂く。
残った社員さんには営業活動等を担当して頂く。儲からない建設業の特徴として営業活動が出来ていません。ネクタイやスーツを着なくても作業着で技術者が訪問した方が、お客様の会社としては話が早く、引き合いや相談がし易いので歓迎です。
又特徴として、仕事の減少⇒売上の減少⇒粗利益の減少⇒固定費は同じなので赤字その事は毎月お知らせして対策の話もしていますが、何も実行できません。
それでも儲かっていればよいのですが、赤字は拙いと経営者は強く感じて当たり前と思っていますが、話は理解しても行動が伴わない訳です。
危機意識が無い、改善意識が無い、赤字が垂れ流されていく、早く手を打たないと手遅れになります。社長分って下さい。
建設業界の新聞記事を紹介します。
表題の記事は愛知県建設業協会が土木科等のある高校に出前授業を行った記事です。
大手建設会社の管理部長さんが建設業の魅力を、地図や未来に残せる仕事であると同時に自然災害や人や地域を守る使命ある仕事と高校生にお話頂いた内容のタイトルです。
確かに現在も行われている大規模災害、重機等を使い土砂を取り除く作業又私のお客様でも実施されている、降雪時に融雪剤を国道や橋などにまいて凍結事故を無くす作業等々
本来地域や我々の生活の中にも大変重要なお仕事です。
又歴史の残るような立派な建物やオリンピックの競技場など建設業が無ければ造れない、必要な業種である事や社会整備にも重要な仕事である事は間違いない訳です。
ところが3K現場と揶揄され、きつい、汚い、危険の業種で若い方の入職は少なく、現場を見ると外国人労働者や60歳を過ぎたようなベテランが多く働き現場を廻しています。
この素晴らしい取組等で多くの若者が将来つきたい仕事に建設業を選んで頂き、業界の発展に寄与して頂きたいと思います。
私の勤務時代に新卒採用時に中堅社員に会社説明会でお話頂いた事があります。この方は現場監督です。自身の経験から
『現場作業は辛いことやストレス等いっぱい苦労するが建物が完成してお引渡した後に感動が湧いてくるお仕事で、子供が大きくなったらあの建物パパが造った建物だ、と一緒に見せて話したい』そんな喜びも苦労もあるお仕事です。
建設業頑張れ!そして未来の世界に役立つ人材を多く輩出して欲しい、私の願いでもあります。
社用車のライトバンが2台駐車されていた。エンジンは点けっ放しの状態であった。
多分次に乗車するときに暑い思いを減らす為にエアコンをつけたままだと思う。
2時間位経過して私が車に戻ると、まだ2台とも駐車したままだ。
私は当然ながらエンジンを切ってから車を降りる癖があります。
それが当然の事と思っていました、しかし私の常識が可笑しいのか?
少し不安になりました。
まずは地球環境に与える影響?
専門的知識はありませんが、良い訳は無いと思っています。
次にガソリンの消費?
これも多分エンジンが廻っているので、消費すると思います。
又バッテリーの状況もファン作動が多くなり良いとは思いません。
又車の下に燃えやすい紙が落ちていたりして加熱で燃える可能性は、大丈夫だろうか?
社用車だから・・・・・、自分の金ではないから・・・・
地球環境等他人に迷惑を掛ける事は?
自分の常識と違う光景を見ると、世の中が変わっても、環境や大事な会社の経費の事を考え無くて良いのかな?
こんなことを考えさせられた、暑い日中のコインパーキングの出来事でした。
成績が芳しくない、ある建設会社の話です。
経費の節減の為に、優秀で会社の事を一番に考えてくれる税理士さんを切替てネット広告等価格を安く提供する税理士さんに変えました。
結果はどうなるか?
結果が出るのは、半年か1年先になると思いますが、私は結果が明らかに見えています。
当然安いには安いだけの理由があります。
経費の節減、無駄な事にお金をかける事は勿論反対です。でも経費を下げる事が目的ではない筈です。
以前にある住宅会社で人件費の次に大きな経費の広告宣伝費を下げました。結果更に売上が下がり更に悪い結果になった会社も知っています。
目的は会社が儲かる事です。経費の節減はその1つの手段です。手段が間違っては結果が出ません。
会社が儲かる為には、粗利益を増やす事です。売上を伸ばす事はその要因の一つですが、特に建設業の場合には粗利益を増やす事が一番大事です。
つまり売上の増大に伴って粗利益の増える業種ではなく、赤字工事の問題や安値受注の問題等効果的な売上を伸ばす事は大事ですが、ただ売上の増加を目的とすべきではありません。
いつもセミナーで申し上げていますが
粗利益>固定費、この式の意味を理解して頂き粗利益の確保に努力の重点を置くべきです。
どうしたら値良く売れるか?
どうしたら原価低減が図れるか?
優先すべき努力課題はこの二つだと、私は思っています。
安全協力会費について本日は書かせて頂きます。
建設業以外の方に簡単に安全協力会費についてご説明させて頂きます。
元請先が下請会社から一定の料率で支払金等から相殺する会費です。
目的は現場の安全管理の充実等で、労災事故の防止や工事上のトラブル未然防止、業者間のコミュニケーションの充実等です。
先日お客様の会社の入金処理を見ていますと、何と、何と3%の協力会費が相殺処理されていました。3%は100万円の工事支払いに3万円を徴収する訳です。
異常な程、3%は高いと思って記入しました。
私の知る限り0.5%位が普通に感じてります。ある中堅の建設会社では0.2%の徴収です。それでも施工額が多い事もありこの会社では安全大会や安全パトロール等を実施しても余剰資金が発生するようで、記念品の配布や会費の一定期間徴集を止めたり非常に良心的な会社です。
0.2%と3%を比べたら1億円の施工額に対して20万と300万です。15倍の差額があります。
問題なのは0.2%の会社の方は安全に対する活動をきちんと実施して会計報告等もされているのに、3%徴収の会社は安全に関する活動は全くなく勿論会計報告もありません。年末に業者の忘年会を実施する位です。それも別途参加会費徴収です。
つまり値引と同じ事です。名前を変えた値引です。
相殺される側から見れば、お仕事を頂く為の一方的な上納金の徴収です。
公正、適正な経費とは思えません。
問題点は今回強く感じました。相殺される側にコスト意識がないので、高いと知ってはいても、見積もりに価格を反映させる、又は協力会費の減額の交渉等皆無です。お仕事を頂く下請の弱い立場を感じさせる事例です。
この2社の違いに会社の経営姿勢の違いを感じました。
0.2%の会社は毎期売上も伸び、大きく利益を計上されています。
反対に3%の会社の方はそんなに経営状況が良い会社ではありません。
協力会はある意味、意義のある活動をする上では必要な活動であると考えます。
我社では安全協力会を作りたい会社さんの背中を押すお手伝いもさせて頂いております。ご検討をされる場合には会計処理を含めてアドバイスさせて頂きます。
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