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建設業の総務・経理に携わって、数十年… ”脱どんぶり勘定”を目指す経営者様の補佐役として事業で邁進中。日々の出来事や思いを綴ります。
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お客様の社長の机の横にタイトルの『年中無休と年中夢求』と書いてあった。

中小企業の経営者の責務なのか、本人の決意表明なのかは不明ですが、中小企業の社長様は大変な仕事であると思います。私なりの解釈では、だから沢山儲けて社員さんの何倍の報酬を得る事は当たりまえで、反対に会社が万一の時は、首を括る位の覚悟が必要であると思う。

一つ目の年中無休状態の社長さんは多く見られます。会社は休みでも携帯電話は離せずに、受注活動、資金繰り、現場の進捗、クレーム処理等頭は休んでいない方が自分も含めて多いと思う。

しかしもう一つの年中夢求については、日々に追われ忘れてしまっている方が多いのでは?

会社をこうしたい、社員さんにはこうあって欲しい等ワクワク、ゾクゾクするような夢を求める部分も会社の将来の為社長さんの大事なお仕事では?

自分自身も出来ていない、創業時の夢、計画等思い起こして原点に立ち戻って今年1年夢を求めて過ごしたいと思います。

忘れていた思いに気付きを与えて頂いた書であった。





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帝国データバンクの企業概要データベースから連続して業績比較が可能な未上場の5507社を抽出、売上高、売上原価率、労務外注費比率等についての経営実態分析の記事を拝見した。

売上高については5507社合計で9.5%の増加となり71%の会社が売上増加を達成した。

ところが売上原価率と労務外注費比率については毎年上昇して、売上は伸びても粗利益は増加していない事が分った。

現場が増えた事で人手不足から労務外注費等の人件費の高騰又円安による材料費の上昇も今後は更に予想される。

アベノミクスや増税前の駆け込み需要等から売上は増加したが、収益性の観点から見ると厳しい事。価格転嫁が難しい中小業者にとって労務外注費や材料費等の上昇は命取りになりかねないと思う。

原価の管理に努力要点を集中して、社員全員の利益意識の向上を達成できる会社がアベノミクス等の恩恵に与る事が出来、将来性のある中小建設業として発展する事が可能であると思う。
新しくご契約を頂いた、年商5億円の設備工事の会社さんでのお話です。

下請先の協力業者さんに材料の立替や高所作業車等リース料の立替が発生する会社です。

一般に本来下請業者さんが負担すべき材料や経費等に元請の会社が購入して支給したり、下請の会社さんの信用力や価格購入力が弱い為、取引口座等が開設出来ない等の理由で立替仕入のケースが多く見られます。

10月から原価プロを導入頂き、10月分の仕入や経費を工事毎に割振り原価管理を進めた結果、本来の受注している工事に該当しない支出が判明しました。

業者請求書を基に該当しない支出分を社長に確認した所、下請の工事業者さんから相殺すべきものが出てきました。

今迄だったら分らなかったわね、と事務担当のパートさんのお話です。

社長からも損する所だった。有難うと言われ、個別に原価管理をするとこんな部分も見えてくるのか、とお褒めの言葉を頂いた。

下請相殺の多い元請会社の皆さん、コツは全部の仕入れデータを工事毎に割振る事です。本来の負担が増加しただけ、会社の現金は失われ、利益も失われている事実に向き合いましょう!

年の瀬もせまり賞与の支給金額に頭を悩ませてみえる社長さんも多いのでは?

賞与の支給日は決まり誰に幾らを支給するか?

経理から明日の支給ですので、社会保険料や源泉徴収や現金の引き出しもあり早く決めて下さい。

もう少し待ってと鉛筆舐め舐めの社長さん多いと思います。中には前回幾らだっから幾らとか、最近だけの業績を気にして決めたり、ルールがないと難しいものです。

支給額の査定方法の改善の会社さんの例は以前に投稿させて頂きましたので、ご興味のある方はご覧ください。
http://donburi.gjgd.net/Page/2/

本日は支給時の社員さんへのフィードバックのお話です。社長さんは銀行振込でも現金の支給でも、支給額の根拠を社員さんにお話すべきだと言う事です。

業績の良い時はお話になり、悪くなり支給額が低い時は黙っている、これは良くないと思います。

大まかに会社の業績の説明、個人に対しての支給の根拠、どうすれば今後支給額が増額出来るか?
等お話することで、社長さんにも考える必要が生じ、社長さんの経営に対する思いや社員さんにどうなって欲しいか等、頭の整理が必要になります。これも重要な事だと思います。

又社員は必ずしも納得はしなくても、会社の状況や自分の支給の根拠が分る事も重要な事だと思う。どうすれば会社から高い評価が得られるか?社長からみて自分の何が足りないか?等コミュニケーションを図ることで、モチベーションが高くなると思います。

大事な賞与のフィードバックで新年の社員のやる気に繋げる事、大事な事だと思います。

建通新聞に記事に中小企業庁の経営状況の変化と言う記事が掲載されていました。

雇用者数20名以下の中小建設業の調査結果として、売上高が1年前に比べて増加した企業が60%減少した企業の25%を大きく上回り、アベノミクスや消費税アップ時の駆け込み需要等が反映した事が裏付けられた。

経常利益については48%が増加したそうだ。

しかし経常利益が減少した企業の減少要因は、原材料、エネルギーコストの変化が63%と大きく占めている。

原材料等のコストアップが価格に転嫁できていない企業が47%と原材料等の値上げが経営状況を厳しくしているようだ。

今後も価格に転嫁できないとみている企業も40%近くあり、原材料等のコストアップが今後も経営を圧迫すると思う。

勿論、価格支配の出来る仕事を取るとか、自社の技術等他社との差別化とか重要ではあるが、すぐに転換できれば問題ないが、簡単では無い。

すぐ出来る事は会社全体で利益の確保に努める為の原価管理等コスト意識の高揚である。

会社全体の固定費を把握し、 粗利益>固定費 この公式を常に意識する事が重要だと思う。




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プロフィール
HN:
服部 正雄
性別:
男性
自己紹介:
長年にわたる建設業での総務・経理経験を活かし、”脱どんぶり勘定”を目指す経営者様の補佐役として『株式会社アイユート』を設立し、事業に邁進する。
コンサルティングと原価プロにより、事務処理型の経理からの脱却・攻めのデータ・数値分析手法で経営改善を実現する。

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